きょうの聖教新聞  2010・2・20

★名字の言

▼桜並木の川べりを親子が仲良く散歩している。「この木は死んじゃったの?」「そう見えるね。でも、ちゃんと生きているよ。もうすぐ春になると、きれいな花を、枝いっぱいに咲かせるんだよ」-会話を聞いて、こんな話を思い出した

▼染色家の志村ふくみさんを訪れた、詩人の大岡信氏。美しい桜色に染まった糸で織った着物を見て、尋ねた。「『この色は何から取り出したんですか』。『桜からです』と志村さんは答えた。素人の気安さで、私はすぐに桜の花びらを煮詰めて色を取り出したものだろうと思った。実際はこれらは桜の皮から取出した色なのだった。あの黒っぽいゴツゴツした桜の皮からこの美しいピンクの色がとれるのだという」(『ことばの力』大岡信著)

▼何という不思議だろう。しかも、花の咲く直前が良いのだという。厳しい寒さに耐え、枯れ果てたように見える木の中で、やがて咲き薫る花の準備が、全力でなされていたのだ

▼御書に「冬は必ず春となる」(1253ページ)とある。冬の中にこそ、春を生み出す力があり、苦難と戦う心に希望が生まれる。「ながいながい冬があってこそ、桜の春がくるんだよ」(『少年とさくら』池田大作著)-人生を勝ち開く真髄がここにある。 ( 和 )

アメリカ ニューヨークを望むパターソン市 
 ダイサク&カネコ・イケダ 友好の森に平和の碑が序幕
 小説「新・人間革命」の冒頭の一節を刻む

★わが友に贈る
 「今一重に強盛に」
 大確信の祈りを!
 大誠実の対話を!
 わが誉れの天地に
 創価の旗高々と!