きょうの聖教新聞  2010・2・23

★名字の言

▼「医は仁術なり」と、貝原益軒が『養生訓』に謳ったのは江戸時代。西洋近代医学が取り入られた後も、この思想は、わが国の医療の基本姿勢として、誇り高く受け継がれてきた

▼だが昨今、安心・安全が求められている医療の現場で、痛ましい事故が相次いでいる。本来、不安で押しつぶされそうな患者に励ましを送り、生きる力を与えていくことが医療の道だ。ことに医療関係者だけではない。「仁術」の語に込められた人間への温かい眼差しは今、社会全体が必要としているのではないか

▼日々、訪問活動に徹する壮年部のリーダーが語っていた。「病気で悩む同志がいれば、まず足を運んで話を聞きます。家に帰り、相手の身になって祈る時、初めて苦悩の一端がわかります」と。同苦する行為は、言葉で言うほど容易ではない。繰り返し行動を続けて、やっと身につくものだ

▼文豪・ゲーテも綴っている。「わが身のことばかりに心をかけて、他人といっしょに苦しんだり楽しんだりするするすべを知らず、また、しようという気をおこさないでは、立派な人といわれましょうか?」(佐藤通次訳『ヘルマンとドロテーア』岩波文庫

▼同苦と励ましに徹する創価の友の実践が、一段と光る時代である。 ( 立 )

マサチューセッツ洲下院議会 池田SGI会長に顕彰状
 SGI発足から35年 世界平和への尽力に対し

★わが友に贈る
 「鉄は炎打てば
 剣となる」
 青年よ艱難に挑め!
 苦に徹すれば
 生命は宝剣と光る!