2010-03-27から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」  3月26日 学光50

山本伸一がグラウンドに姿を現すと、大地を揺るがすような拍手と歓声が空に舞った。 彼は、「ご苦労様!」「ありがとう!」「おめでとう!」と、皆に語りかけながら手を振り、グラウンドを一周した。 第十回学光祭が始まった。 「通教常勝太鼓」が轟き、次い…

小説「新・人間革命」  3月25日 学光49

一九八二年(昭和五十七年)四月には、教育学部の通信教育課程が開設された。これによって、小学校や幼稚園の教員免許状、社会教育主事任用資格の取得も可能になったのである。 創大通教は、年ごとに学生も増え、民衆教育の大城として、発展を重ねていった。…

小説「新・人間革命」  3月24日 学光48

「学は光」の合唱を聴いた山本伸一は、真っ先に拍手を送りながら、隣にいた教員に語った。 「通教生の負けじ魂が、あふれていますね。この“負けるものか!”という一念が、人間を鍛え、強くするんです」 第五回学光祭には、春に卒業した通教の第一期生たちも…

小説「新・人間革命」  3月23日 学光47

通信教育部開設五年目の一九八〇年(昭和五十五年)八月、夏期スクーリング中に行われた第五回学光祭には、山本伸一も、初めて出席した。 十二日の夕刻、会場の中央体育館に向かう伸一の足取りは軽かった。通教生と会えると思うと、彼の胸は躍るのだ。 通教…

小説「新・人間革命」  3月22日 学光46

心に勇気の光源を持つ人は、苦しみの暗夜に打ち勝つことができる。闇が深ければ深いほど、仰ぎ見る太陽はまばゆい。「暁は夜から生れる」(注)とは、インドネシアの女性解放の先駆者カルティニの叫びである。 今井翔子は、吐き気などの苦痛にさいなまれるな…

きょうの聖教新聞  2010・3・27

★名字の言 ▼日本選手の健闘が光ったバンクバー・パラリンピック。一方、外国勢で最も注目を集めたのは、アルペンスキー檀紙立位で金4個、銀1個のメダルを獲得したドイツのシェーンフェルダー選手だろう ▼事故で右腕と左手の指を失ったため、ストックは持…

きょうの聖教新聞 2010・3・26

★名字の言 ▼博士号を取得した創価学園卒業生。創立者の池田名誉会長が受賞した名誉学術称号。いずれも今月、280となった ▼「二つの数の不思議なる符合こそ、ひとえに池田先生の世界平和と教育への卓越したご貢献の証し」と、中国・西安交通大学の王建華…

きょうの聖教新聞  2010・3・25

★名字の言 ▼「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。この季節、在原業平のような心境の方もいることだろう。桜はいつごろ咲くのか。咲けば咲いたで、きょうの雨や明日の風で散ってしまわないか・・・。さまざまに心騒がす。実に不思議な…

きょうの聖教新聞 2010・3・24

★名字の言 ▼米大リーグ・エンゼルスの松井秀喜選手は4年前、捕球の際に左手首を骨折。手術した腕の中には今なお、骨を固定しているボルトとプレートが残されている ▼常に前向きな姿勢でと心掛けてきた。だが、けがのショックは大きく、すぐには気持ちを切…

きょうの聖教新聞  2010・3・23

★名字の言 ▼ある幼稚園の教員が園児を「双葉」に譬えていた。植物が芽を出した時の、2枚の小さな葉っぱの状態。外見は皆、今は同じに見える。丁寧に育てると、やがて本葉が出て、個性豊かな花が咲く、と ▼育て方はさまざまあるが、大切なのは言葉だろう。…