きょうの聖教新聞  2010・3・25

 
 
★名字の言
 
▼「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。この季節、在原業平のような心境の方もいることだろう。桜はいつごろ咲くのか。咲けば咲いたで、きょうの雨や明日の風で散ってしまわないか・・・。さまざまに心騒がす。実に不思議な花だ
 
▼「さまざまの事思い出す桜かな」(芭蕉)。人生の句読点に、桜色に染められた思い出を刻んでいる人も多いに違いない
 
平安時代以降は花といえば桜。さまざまな形容も生まれた。枝先の桜花を雪に例えた「梢の雪」。「花逍遥」は、桜を見ながらのそぞろ歩き。「夢見草」「心の花」という表現もある。『自然の言の葉』(幻冬社)に教えられた
 
▼「さくらはをもしろき物・木の中よりさきいづ」(御書1492ページ)。日蓮大聖人は、仏性の開花を桜に例えられた。黒い樹皮から「花の王」が咲く、自然の妙。どんな人にも、「花王の命」がある。桜を咲かせるのは、春の陽光。人の心の「堅い芽」を膨らませ、万朶と咲かせるのは、私たちの春光の対話だ
 
▼満開の夢見草の陰には「必ず咲かせる」と決意した桜守がいる。夢を実現するための、命を懸けた努力がある。一人一人が「妙法の桜守」だ。友の命にある仏性を開き心の花を咲かせよう。 ( 弥 )
 
創価大学は英知と情熱の全体人間を育成
 2013年の完成へ 新総合教育棟の建設進む
 活躍光る柔道部 新寮の誕生も決定 明年2月に完成予定
 
★わが友に贈る
 さあ船出の時だ!
 師弟・完勝の港へ
 四国の友よ進め!
 師子奮迅の力で
 栄光の共戦譜を!