2013-11-09から1日間の記事一覧

若芽 17 2013年 11月8日

「詰め込み教育」を見直して、「ゆとり教育」をめざすべきであるという意見は、一九七三年(昭和四十八年)ごろには、次第に大きな声になりつつあった。 山本伸一は、「ゆとり教育」を検討してみるのもよいが、より重要な問題は、"いかにして、子どもに学習…

若芽 16 2013年 11月7日

児童の多くの親たちは、「有名中学に入ることが、偏差値の高い有名大学に進むことにつながり、それが一流企業など、社会的評価も高く、高収入で安定した職業に就く道である。 そして、そこに人生の幸福がある」との考えに立っていたのである。 しかし、社会…

若芽 15 2013年 11月6日

山本伸一は、日本の小学校教育の現状を考えれば考えるほど、創価小学校を開校して模範の教育を行い、進むべき教育の道を示さねばならないと痛感してきた。 創価女子中学・高校が開校した一九七三年(昭和四十八年)の五月、国際教育到達度評価学会(IEA)…

若芽14 2013年 11月5日

山本伸一は、東京創価小学校の制服に身を包んだ児童たちを見ながら、教員たちに、感慨深そうに語った。 「東京の創価中学・高校の開校から、ちょうど十年になる。この間に創価大学が開学し、大学院もできた。大阪には創価女子中学・高校も開校し、札幌には創…

若芽 13 2013年 11月4日

山本伸一たちは、さらに三階に行き、工作室を見たあと、作法室に入った。 伸一は、児童たちに語った。 「今日は、創価中学校と高校の入学記念祝賀会に出て、それから校内を回ってきたんです。一緒に、ここで休憩しようよ」 畳敷きの作法室で、座卓を囲んだ。…