広宣流布大誓堂 落慶記念勤行会へのメッセージ
東京・信濃町に完成した、総本部の落慶記念勤行会が8日、諸天も寿ぐ秋晴れのもと、晴れやかに行われた。席上、総本部の新名称「広宣流布大誓堂」が発表された。総本部の呼称は今後、広宣流布大誓堂を中心とした、信濃町周辺の学会施設の総称として用いる。記念勤行会には、池田大作名誉会長が万感のメッセージを贈り、祝福。原田会長、正木理事長が全世界の代表と共に、創価学会常住の御本尊に世界広宣流布を誓い、深く祈念した。
原田会長のあいさつ
三代の会長と永遠に異体同心
世界宗教として堂々と飛翔
池田先生は5日、この大礼拝室の入仏式を執り行ってくださいました。
先生は威風堂々とした質実剛健の威容を大変に喜んでくださり。「本当に立派に出来た。このように素晴らしい建物は見たことがない」とまで大絶賛してくださいました。
また、ここに御安置されている「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の学会常住の御本尊は、戸田先生が会長に就任されるや、学会の前進の「金剛不壊の大車軸」として発願され、「広宣流布大願の大御本尊」と呼ばれた御本尊であります。
戸田先生は、この御本尊を「法華弘通のはたじるし」として題目の大音声《おんじょう》を響かせ、75万世帯へ怒涛の前進を開始されました。
池田先生もまた、この御本尊まします旧・学会本部の師弟会館から、厳然と広宣流布の指揮を執ってくださいました。
戸田先生が逝去されて以来のその足跡は、まさに東奔西走。席の温まる暇もないほどの勢いで国内各地に刻まれ、全てが広布のくさびとなり、今日の盤石な平和勢力構築にいたりました。
さらに、第3代会長就任直後の北南米指導から始まった世界広布の歩みも、五大州54カ国・地域にまで及び、192カ国・地域での広布伸展という仏法史上、未曽有の拡大となりました。
さらには先生と共に広布を切り開いてこられた草創の先輩方、そしてまた、現在、各地で広布の指揮を執るリーダーと、まさに全世界の地涌の陣列の代表が一堂に会しました。
御聖訓には「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや、剰《あまつさ》へ広宣流布の時は日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし」(御書1360㌻)と仰せであります。
これから陸続と、ここに集い合う地涌の同志が、一心に広宣流布を祈り、自らの使命の場所で一人立ち、異体同心の前進を貫けば、日本の広宣流布も、さらには創価の師弟の誓願である世界広布も、必ずや成し遂げることができる。この大確信のもと、私どもは、何があろうと広布拡大に邁進してまいりたい。
また、この大確信で全国・全世界の地涌の同志が決然と立ち上がる姿そのものが、先生が呼び掛けてくださった21世紀の学会の発迹顕本である。このように確信いたします。
まずは本日、ここに集い合うことのできた私どもから同志に範を示し、生まれ変わった自分自身で世界広布へ大前進を開始しようではありませんか(大拍手)。
名誉会長のメッセージ
我らの誓願は「全民衆の幸福」
さあ正義と希望の大前進を!
この大殿堂の南側と北側には、それぞれに八本の柱が立ち並んで、来館される方々をお迎えいたします。
日蓮大聖人は、「御義口伝」で、「此の品」(=普賢品第28)の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり」(御書781㌻)と仰せです。
ともあれ、本日、記念すべき最初の勤行会に当たり、創価学会常住の御本尊の御前で、日本の私たちが、まさに立ち上がって、世界の尊きリーダーの皆さん方に「仏を敬うが如く」万雷の大拍手をお送りしたいと思いますが、どうでしょうか!(大拍手)
一、先日、私も厳粛に原田会長たちと入仏式に臨みました。
今年は、戦時中の牧口先生と戸田先生の法難から70年。かくも立派に、かくも堂々と大殿堂が完成したことは、まぎれもなく、創価の師弟の凱歌の証しであります。
牧口先生、戸田先生はどれほど喜んでくださるであろうかと、私はお二人の尊容を偲びつつ、報恩の祈りを捧げました。
とともに、紛然と競い起こる三障四魔にも負けず、私と苦楽を共に、これほどの学会を築き上げてくれた誉れの全同志に、満腔の感謝の題目を送りました。
そして懇ろに、広布の途上に亡くなられた全ての宝友たちの追善回向をさせていただきました。
三世に崩れぬ常楽我浄の大宮殿
一、「近代建築の巨匠」ル・コルビュジエは語っております。
年齢や体調などで、この場所に来られない方もおられるでしょう。しかし広宣流布に尽くし、今日まで創価の大建設を荘厳してくださった方々の生命には、一人も残らず無量無辺の福徳が積まれ、必ずや三世に崩れざる常楽我浄の大宮殿が輝きわたることは絶対に間違いない。功徳も歓喜も皆、一緒です。何の心配もないと私は断言します。
「大願」とは「法華弘通」つまり「広宣流布の大願」にほかなりません。
「広宣流布の大願」と「仏界の生命」とは一体です。
だからこそ──この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる。
この誓いを貫く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく湧き出でてくる。
この誓いに徹し切る時、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていける。
これが、創価の最極の同志であります。
これが、学会の無敵の陣列であります。
久遠の大誓願が光る黄金の会座
一、私は戸田先生の不二の弟子として、本部の師弟会館で、この御本尊を厳然とお守り申し上げるとともに、一閻浮提への「大法弘通」「慈折広宣流布」の大願成就のために、世界へ打って出ました。
軍国主義と戦い獄中で殉教された、牧口先生の「立正安国」の誓いを、わが誓いとし、平和と文化と教育の大連帯を全世界に開き、広げてきました。
この御本尊の御前で、全同志の健康・長寿とご多幸、人間革命と一生成仏を祈り抜きながら、末法万年尽未来際を見つめて後継の人材の大河を創り、完璧なる令法久住への指揮を執り続けてきたのであります。
そして時は満ち、時は来りて、遂に待ちに待った師弟の大城の完成を見ました。
我らの祈りは、わが地域から全地球まで包みます。
この大殿堂は、「生死一大事血脈抄」の御聖訓の通り、ありとあらゆる差異を超えて、妙法の世界市民が集い合い、「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え」(同1337㌻)、民衆の幸福と安穏、社会の繁栄、世界の平和、人類の宿命転換へ、共々に励まし、誓願へ勇猛精進していく究極の人間共和の宝塔なのであります。
大聖人は「ちかいし願やぶるべからず」(同232㌻)と仰せになられました。