2017-10-28から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十八 2017年10月27日

地下鉄の中でも、山本伸一の口述は続いた。 同行のメンバーは、懸命にメモ帳にペンを走らせる。 チュイルリー駅から三つ目のシャトレ駅で、郊外に向かうB線に乗り換える。 “動く歩道”でも、電車を待つ間も口述を重ねた。 「今 社会は 夕陽の落ちゆくごとく …

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十七 2017年10月26日

山本伸一は、パリにあっても、要人や識者と対話を重ねる一方で、メンバーの激励に全力を尽くした。 パリに到着した翌日の十一日には、フランスの青年メンバーとの信心懇談会に臨み、十二日にはパリ会館を訪問し、勤行会に集った人たちを激励。 さらに、懇談…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十六 2017年10月25日

フランス上院の議場を見学した山本伸一は、公邸で、ポエール議長と会談した。 議長は、創価学会に強い関心をもち、かねてから親しく話し合えることを願っていたという。 また、人間尊重と平和への理念のもと、今回、伸一が、ソ連、ブルガリアなど、社会体制…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十五 2017年10月24日

ビクトル・ユゴーは、独裁化する大統領のルイ・ナポレオン(後のナポレオン三世)によって弾圧を受け、亡命を余儀なくされた。 そのなかで、大統領を弾劾する 『小ナポレオン』『懲罰詩集』を発表し、この亡命中に、大著『レ・ミゼラブル』を完成させている…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十四  2017年10月23日

広宣流布は、常に新しき出発である。希望みなぎる挑戦の旅路である。 10日午後3時半過ぎ、山本伸一の一行は、50人ほどの地元メンバーに送られ、マルセイユを発ち、鉄路、パリへと向かった。約7時間ほどの旅である。 伸一の間断なき奮闘の舞台は、花の都パリ…