2017-10-08から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十二 2017年10月7日

六月一日午前、山本伸一は宿舎のホテルでローマクラブのアウレリオ・ペッチェイ会長と会談した。 会長は、前日にロンドンからローマの自宅に戻り、朝、ローマを発ち、自ら車を運転して、四時間がかりで訪ねて来たのである。 七十二歳にして疲れも見せず、精…

【第85回】 臨終只今の悔いなき日々を (2017.10.4)

相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ (生死一大事血脈抄、1338ページ) (通解) 強く心して強盛の大信力を出し、南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念しなさい。生死…

【第17回】「師子王の心」で勇敢に!! (2017.10.2)

御本仏・日蓮大聖人が、「立正安国論」を認められ、民衆の安穏と世界の平和への道を示されたのは、文応元年(1260年)である。 それから満700年、第3代会長に就任した私は、直ちに関西を訪れ、そして北海道・東北・関東から九州・沖縄まで日本全国を…

【第16回】不二の愛弟子を勝ちまくれ (2017.9.12)

広宣流布の新しいリーダーが、各地で躍り出ている。 日蓮大聖人は、「教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり」(御書1121ページ)と仰せになられた。 我らは、御本仏から頂戴した使命を担い、それぞれの宿縁の国土に来たのだ。 この一点を深く自覚すれば、…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十一 2017年10月6日

山本伸一は、この二十年間でイタリアの創価学会が目覚ましい発展を遂げたことが、何よりも嬉しかった。 会場に、役員として走り回る小柄な日本人壮年がいた。 十四年前のイタリア訪問の折、ローマのホテルのエレベーターで励ました小島保夫である。 当時、美…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十 2017年10月5日

周囲には木々が茂り、薫風が吹き抜けるなか、イタリア広布二十周年を記念する友好文化総会が始まった。 特設された舞台の正面には、太陽と、陽光を浴びて育つ動物や樹木、花が描かれている。 その舞台で、ナポリのメンバーによる伝統舞踊をはじめ、ローマ、…

小説「新・人間革命」 暁鐘 二十九 2017年10月4日

雲一つない抜けるような青空が広がった。 三十一日午後、山本伸一が出席して、フィレンツェ郊外のセッティニャーノにある庭園で、イタリア広布二十周年を記念する友好文化総会が開催された。 これには、イタリア各地から集ったメンバー七百人のほか、日本か…

小説「新・人間革命」 暁鐘 二十八 2017年10月3日

山本伸一は、今日、ルネサンスの理想を実現するために著名な思想家たちは、「新人間主義」「人間性革命」などを提唱し、人間自身の変革に最大の関心を寄せていることに言及した。 そして、それなくしては、人間が時代と社会の主役となり、真の幸福を手にして…

小説「新・人間革命」 暁鐘 二十七  2017年10月2日

山本伸一は、青年たちに、未来を託す思いで語っていった。 若き力が、いかんなく発揮されてこそ、新しい時代は開かれるからだ。 「ルネサンスには、人間の解放があり、自由があり、それは、人間という原点への目覚めをもたらし、まことに新しき時代を打ち立…