2013-02-02から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 2013年 2月1日 法旗50

山本伸一の激励を受けてほどなく、岩田サワに立ち退き料が支払われることになった。思いのほか高額であった。彼女は、唱題の力を実感した。 ウドン屋が繁盛したおかげで貯金もできていた。 それと立ち退き料を合わせて、中古の家を購入し、さらに、融資を受…

小説「新・人間革命」 2013年 1月31日 法旗49

立ち退きの件で困り果てた岩田サワは、関西総支部長の春木征一郎に指導を求めた。 「そうか。しかし、考えてみれば、今の家に、これまで住まわせてもらっただけでも、感謝すべきではないかね」 岩田も、それはよくわかっていた。だが、問題は、これからどう…

小説「新・人間革命」 2013年 1月30日 法旗48

岩田サワが戸田城聖と会った三カ月後の一九五六年(昭和三十一年)の八月、大阪支部松山地区が結成された。岩田は地区担当員の任命を受けた。 このころ、彼女は、医師から粟粒結核症が全快したと告げられた。その喜びは、広宣流布への新たな活力となった。 …

小説「新・人間革命」 2013年 1月29日 法旗47

東京から来た婦人の幹部は、さらに力を込めて、岩田サワに訴えた。 「岩田さん。宿命を打開する直道は折伏ですよ。人の幸せを願い、法を説くならば、自分に、仏・菩薩の大生命が涌現します。 その生命力で、宿命も転換し、病も乗り越えていくことができるん…

小説「新・人間革命」 2013年 1月28日 法旗46

岩田サワは、仏法は信じられなかったが、自分に信心を教えてくれた友人の真心と熱心さには、感動を覚えた。〝この人を信じてついていこう!〟と決めて、大阪から松山に帰って来たのである。 信心の根本は、どこまでも妙法への確信にある。 しかし、人は、人…