【第37回】 苦難を跳ね返す生命の力 (2014.11.26)

先業(せんごう)の重(おも)き今生(こんじょう)につきずして未来に地獄の苦をうくべきが今生にかかる重苦(じゅうく)に値(あ)い候へば地獄の苦しみぱっときへて
 
通解
 過去世の重い業が今生では尽きずに、来世に地獄の苦しみを受けるところを、今生にこのような重い苦しみにあえば、地獄の苦しみがぱっと消えて・・・。
 
同志への指針
 どんな苦悩にも断じて負けない。絶対に克服できる。究極の正義に生き抜く生命が、不幸になどなるわけがない。?
 「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)」は、苦難を跳(はね)ね返す真髄(しんずい)の力を明かした希望の法理だ。?
 太陽が昇れば、闇(やみ)は消え去る。強盛なる信心を貫(つら)く中で、苦悩が「ぱっ」と消える時が必ずある。一番、自らを悩ませる難問が、一番、境涯を躍進させゆく転機となるのだ。