小説「新・人間革命」広宣譜23 2014年 12月13日

山本伸一は、集った人たちに、歌詞の説明をした。
「一番は、希望弾む朝を歌っています。
次の二番が昼。三番が夜です」
  
 二、あの人も この人も
   幸せの風 青空に
   笑顔と笑顔に 蝶舞いて
   共に学ばん この法を
  
 三、あの家も この家も
   星に囲まれ 歌声が
   お伽の都と 讃えてる
   共に築かん 北町広布
  
歌を聴き終えると、拍手が響いた。
伸一は、皆に笑顔を向けながら語った。
「北町には、四つの支部があり、それぞれ、すばらしい支部歌がありますので、それは大切にしてください。
その
うえで、「この歌もいいな!」と思うなら、北町四支部の共通の支部歌として歌ってくだ
さい。
また、ほかの支部の皆さんが、この歌を歌いたいと思った時には、北町広布』のところに、自分たちの支部の名や、地域名を入れてくださればいいでしょう。
広宣流布というのは、わが町を、そして社会を繁栄させていくことでもあります。仏法即社会であり、社会に立正安国の勝利の旗を打ち立てていくのが、仏法者の使命です。
この歌は、日本で、いや世界で、ただ一つの山本伸一作詞作曲の支部歌になるでしょう。
大事なことは、その事実を、皆さんが、どう受けとめてくださるかなんです。
「よし、それならば、日本一、世界一の模範の支部にしよう! どんなに苦しいことがあっても、断じて勝ってみせる!」と、誓いを新たにしてくだされば、この歌は、最高の意味をもちます。
しかし、『会長が支部歌を作ったよ』と言って終わってしまえば、なんの価値も生まれません。
歌に価値をもたらしていくのは、皆さんの決意と実践です」