2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「勇気の心」が幸福を築く 2018年2月4日

勇気あるところ、正義と希望の太陽は輝く。 「勇気」と「臆病」の差は、微妙である。 紙一重の差といってもよい。 たった一言の励ましによって、気力が倍加し、勇気が漲ることは、実に多い。 励ましは英語で「エンカレッジ」。 勇気(カレッジ)を吹き込むこ…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十八 2018年2月3日

山本伸一は、すぐには白菊講堂に入らず、地元メンバーの代表らと記念撮影し、これまでの苦労をねぎらい、しばし懇談した。 また、凧を揚げてくれた高校生を呼び、心から励ましの言葉をかけた。本間雄人という県立高校の三年生であった。 「凧を見たよ! 遠く…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十七 2018年2月2日

山本伸一は、メンバーの姿をカメラに収めたあと、レストランのある駐車場に戻った。 バスに乗り換えて熊本に向かうためである。 バスの周囲は、本丸跡から下りて来る多くの人たちで埋まっていった。 伸一は、皆のなかに入り、声をかけた。 「長生きしてくだ…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十六 2018年2月1日

「荒城の月」の指揮を執る山岡武夫は、竹田の地に幾度となく足を運び、非道な僧に敢然と抗議し、友の激励に走り抜いてきた。 彼は、苦節の来し方と、山本伸一の渾身の励ましが思い起こされ、熱いものが込み上げてきてならなかった。 仏法は勝負である。そし…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十五 2018年1月31日

岡城址の本丸跡には、メンバーが続々と詰めかけていた。背広姿で、さっそうと石段を上る壮年。 お年寄りを背負い、元気に歩みを運ぶ青年。急ぎ足で、額に汗をにじませて進む婦人……。交わす笑顔も明るい。 山本伸一は、途中で車を降り、二の丸跡へと上り始め…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十四 2018年1月30日

バスは、岡城址の駐車場に到着した。 山本伸一がバスを降りると、「先生!」と叫んで、何人もの同志が駆け寄って来た。 「ありがとう! 民衆の大英雄の皆さんにお会いしに来ました!」 彼が差し出した手を、皆、ぎゅっと握り締めた。伸一の手にも力がこもる…

小説「新・人間革命」 勝ち鬨 四十三 2018年1月29日

竹田市は大分県の南西部にあり、かつては岡城の城下町として栄えてきた。 バスに山本伸一と同乗した県書記長の山岡武夫が、岡城について語っていった。 ──この城は、源氏方につき、平氏追討で戦功をあげた緒方三郎惟栄が、源頼朝と不仲になった弟の義経を迎…