2008年8月2日付 聖教新聞 全国最高協議会での名誉会長のスピーチ 2

2008年8月2日付 聖教新聞
全国最高協議会での名誉会長のスピーチ 2

全員が青年の心で進め
若き君よ勝利の歴史を
信心に勝るものなし!永遠の宝は わが胸中に

一、いよいよ、これからが、広宣流布の総仕上げである。
 各地の会館をはじめ広布の法域の建設にも、全同志のため、後世のために全力で取り組んでまいりたい。
 思えば、.私が第3代の会長に就任したころは、学会の建物はまだ少なかった。それが今では、全国、全世界に堂々たる「平和の城」「文化の城」がある。
 この一点を見ても、学会がどれほどの勢いで発展を続けているかがわかる。本当にすごいことだ。
 私は戸田先生の構想は、すべて実現した。今でも、世界広布のため、未来のため、どんどん手を打っている。先生は心から喜んでくださっていると思う。
 これまで私は、自分自身のことなど何一つ考えないで戦ってきた。すべてを学会のため、同志のために捧げてきた。
 目覚ましい発展の陰に、どれほどの苦労があったか。どれほどの激闘があったか。
 後継のリーダーは、このことを決して忘れてはならない。

 広宣流布の原動力たれ
 一、戸田先生は言われた。
 「本陣の幹部の使命は、日本国、そして全世界の広宣流布の原動力となることである。広宣流布に走りゆく同志のために、労を惜しまないことである」
 リーダーの皆さんは、常に生き生きと進んでもらいたい。
 また、周りから好かれる存在であっていただきたい。理屈ではない。「感じ」のいい、人格が光る人であってこそ、皆も、ついてきてくれるのだ。
 戸田先生は、リーダーに対しては、それはそれは厳しかった。研修会など、先生のもとで行われた訓練が、どれほど大変なものであったか。
 参加者に生命力がなかったり、いい加減な態度だったりしたら、烈火の如く叱られた。さまざまな機会を通して、私たちを訓練してくださった。
 本当に天才的な指導者であられた。
 この剛毅な戸田先生が、師匠の牧口先生の前では、これ以上ないというぐらい、かしこまっておられた。そう、うかがった。
 私もまた、戸田先生に対しては、同じような思いでお仕えした。これ以上、尽くしようがないというほど、先生のために尽くし抜いた。
 先生の訓練の厳しさは、今の人たちには想像もできないと思う。ふつうだったら嫌になって、逃げ出してしまう。それはどの訓練だった。
 私だったから、ここまで戸田先生にお仕えすることができた。そう自負している。
 先生の訓練のおかげで、つくりあげることができた創価学会なのである。
 ともあれ、広布の労苦に一切、無駄はない。同志のため、学会のために真剣に働けば、永遠に仏天の加護があることは、絶対に間違いない。

 霊山と
  十方諸仏が
    護り来る
  我らの勝鬨
   三世に響かむ

 恩を忘れるな
 一、仏典には、こう記されている。
 「善くない人は恩を知らず、恩を感じない」
 「善い人」は「恩を知り、恩を感じる人である」(中村元著「『恩』の思想」、仏教思想研究会編『仏教思想4』所収、平楽寺書店)。
 仏法は報恩の大切さを教えている。
 私は、師匠への報恩に生き抜いてきた。
 恩を忘れれば、増上慢になる。自分勝手になる。そして結局、信心が狂い、自分自身を滅ぼしてしまう。
 「正しい仏法を教えてくださった師匠が、一番の恩人です」
 心から、こう言える自分なのか。そうではないのか。
 この違いは、あまりに大きい。「心こそ大切」(御書1192ページ)なのである。

 各国の文化を最大に尊重
 一、きょうはアメリカとブラジルの代表も参加されている。
 遠いところ、本当にご苦労さま! 皆で、最大に歓迎申し上げたい(大拍手)。
 アメリカも、ブラジルも、私の初訪問から今年で48周年。威風も堂々と、「一閻浮提広宣流布」の双壁として勝ち栄えている。
 アメリカの首都ワシントンDCでは、6月25日、40カ国以上の大使館が並ぶ通称「大使館通り」(マサチューセッツ・アベニュー)に、見事なワシントンDC文化会館が開館した。
 この新文化会館にはアメリカ国旗が掲げられ、歴代大統領の肖像画など、アメリカの伝統と文化を尊重する品々が置かれている。
 こうしたことに対して、近隣など多くの来館者から、深い共感と信頼の声が寄せられたとうかがった。
 御書には「一切の事は国により時による事なり」(1579ページ)と仰せである。
 その国や地域の文化を最大に尊重していく。これが仏法の考え方である。
 この教え通りの前進によって、SGI(創価学会インタナショナル)の連帯は、世界192カ国・地域にまで広がったのである。

 わが同志
  一千万に
   なりにけり
  全世界は
   我らが胸にと

生き生きと! 人格で光れ
戸田先生 リーダーは同志のため 労を惜しむな

 見事な大発展
 一、アメリカでは、今年の上半期だけで、4000世帯の弘教が実った。
 この拡大の中心は、青年部であった。婦人部、そして壮年部も健闘してくださった。
 特に、青年部時代から頑張ってきた、私もよく知る各方面のリーダーをはじめ、若い壮年部の活躍が光っている。
 アメリ創価大学も、まもなく8期生を迎える。
 これまで、多くの卒業生が名門大学の大学院への進学を勝ち取った。また国際機関や政府機関、一流企業等でも活躍を始めている。
 人類貢献の世界市民を育成するアメリ創価大学を、多くの識者が讃えてくださっている。
 〈なお、SGIの平和・文化・教育の運動に対して、アメリカ社会から大きな共感と賞讃が寄せられている。
 本年3月には、アメリ連邦議会から名誉会長夫妻に「特別顕彰状」が贈られたほか、各州・市などからの顕彰も相次いでいる〉
 一、ブラジルも、見事な大発展を遂げている。
 本年の日本人移住100周年記念の行事についてもSGIの尽力で大成功することができたと、各界から最大の感謝が寄せられた。
 またブラジルでは、この5年間で2万世帯の弘教が実っている。
 〈ブラジル社会でもSGIは絶大な信頼を勝ち得ている。
 これまでブラジルの各都市から名誉会長に贈られた「名誉市民」称号は、約100にのぼる。
 さらに「南十字国家勲章」、13の名誉学術称号など、多数の顕彰が名誉会長に贈られている〉
 思えば昭和35年(1960年)のブラジル初訪問の際、私の体調は最悪の状態だった。
 しかし私は「たとえ倒れてもかまわない」との覚悟で、友のもとへ向かった。断じてブラジル広布の歴史を切り開くのだとの決心で、一人一人を全魂で励ました。そして、海外初の支部を結成したのである。
 ブラジルの友は、「不惜身命で道を開いてくださった、その師恩に何としても報いるのだ」との思いで戦ってこられた。
 私は、本当にうれしい。ブラジルは、「師弟不二の心」で勝ったと申し上げたい(大拍手)。
 一、信心に勝るものはない。
 たとえ大金持ちでなかったとしても、喜んで広布に生きる人の胸には、信心という最高の財宝が輝いている。永遠不変の"黄金"が光っている。
 「心」が「宝」になるのである。

 拡大の金字塔を
 一、きょうは、男女青年部の代表も参如している。
 青年部の時代だ。「青年部、頑張れ!」と強く申し上げたい。
 私は青年時代、折伏をはじめ、拡大の指揮を執るたびに、全国で一番の結果を残した。権力の迫害にも、一歩も引かなかった。
 歴史をつくるのだ、青年ならば。戦って戦って、戦い抜いて、勝利の金字塔を打ち立てていくのだ。
 また、壮年部、婦人部の皆さんも、全員が青年の心意気で立ち上がってほしい。
 どこまでも、若々しく、満々たる闘志を燃やして進もう!(大拍手)
   (3に続く)

全国最高協議会での名誉会長のスピーチ 3に続く


ブログ はればれさんからのコピーです。