07年9月25日 聖教新聞 ナワイー市「名誉市民」称号授与式

07年9月25日 聖教新聞
ナワイー市「名誉市民」称号授与式

広布第2章 第1回 全国青年部幹部会での名誉会長のスピーチ-1

友情で世界を結べ! 民衆の幸福に尽くす大指導者に!

心で負けるな!未来を勝ち抜け!
友のため水路を掘る人に
詩心とは正義の闘争を貫く魂

一、サラーム! (ウズベク語で「こんにちは!」)(大拍手)
 男子部は「学会の柱」です。「日本の柱」であり、「世界の柱」だ。
 女子部は「学会の花」です。「世界の花」「平和の花」である。
 そして学生部は「学会の知性」「平和の知性」である。
 きょうは、広宣流布を成しゆく、大事な大事な若き指導者の皆さんとお会いでき、本当にうれしい。
 「広布第2幕 第1回」と銘打った全国青年部の幹部会、おめでとう!(大拍手)
 ウズベキスタンの大詩人ナワイーの言葉の一つに、「忍耐はすべてを解決し、拙速は常に失敗する」とあります。
 忍耐があるか、ないか──忍耐強くなければ、勝つことはできない。敗者になってしまう。
 仏法も忍耐の大切さを教えています。
 また、ナワイーは「君が大いなる人格となる時、人生もまた、巌のようにそびえ立つ」と述べています。
 さらに、ナワイーは「わが師匠に百倍の賞讃と栄光でもって、我々は応えていくのだ」と述べている。
 師弟の道に生き抜く。師匠を最大に宣揚していく──これこそ世界最高の、永遠の誉れの人生なのです。

男子部は日本の柱
女子部は世界の花
学生部は平和の知性

 美しきオアシス都市からの栄誉
 一、音楽隊の皆さん、見事な国歌の演奏、ありがとう!(大拍手)〈式典の冒頭、創価グロリア吹奏楽団がウズベキスタン国歌を演奏した〉
 このウズベキスタン国歌の素晴らしい歌詞を作詞された大詩人は、一体だれか。
 その人こそ、ここにお迎えした、ウズベキスタン作家同盟のオリポフ会長なのです(大拍手)。
 オリポフ会長の友情の詩の一節が、私は大好きです。
 「世界に誠実な友情ほど、かけがえのないものはない。友情には境界や限界はない」──と。
 この尊き大誠実の友情を携えて、「シルクロードの太陽の国」よりお越しくださった、オリポフ会長、またオチロフ駐日大使、ナワイー市のハムダモフ市長、そして懐かしい、ウズベキスタン芸術アカデミーのクジーエフ総裁をはじめ、諸先生方。
 ただ今、私は、鮮やかな緑に包まれた「オアシス都市」ナワイ一市から、何よりも意義深き名誉市民の称号を拝受いたしました。本当に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、憧れのナワイー市には、じつに、80を超える多彩な民族が共生しています。そして、その多様な融合と創造の力をもって、中央アジアの大発展をリードしておられるのであります。
 ゆえに、ナワイー市の名誉市民とさせていただくことは、最も開かれた「平和のシルクロード世界市民」となることと、私は信じています。
 これほどの光栄はありません。厚く厚く、御礼申し上げます(大拍手)。

大詩人ナワイー
 青年にとって勇気以上に高い徳があろうか
 若き日に堕落した生活を送った者は哀れな晩年を迎える

 思いやりの人に 
 一、貴ナワイー市が、その名前に掲げておられるのは、15世紀の正義の信念の大詩人ナワイーであります。
 打ち続く戦乱の世に、民族の友好を願い、民衆の安穏を求めて、文化と教育に尽力した、「平和の原動力」の哲人指導者でもあります。
 「中央アジアゲーテ」とも讃えられております。
 私が対談した大歴史学者のトインビー博士も、ナワイーを「多芸な天才」(「歴史の研究」刊行会訳『歴史の研究第3巻』経済往来社)と絶讃されている。深い印象を残す言葉です。まさに万能の人であります。
 ナワイーは断言しております。
 「人間を思いやらぬ者は、人間とは言えない」
 「民衆の幸福に、心を砕かぬ指導者を、人間とは呼ばない」
 私も「桂冠詩人」として、この言葉には、心から共感を覚えます。

 「詩心」の真髄 
 一、「詩心」の真髄とは何か。
 それは、一切を「人間のために」との心であります。
 自分のためではない。
 お金のためではない。
 栄誉のためではない。
 民衆のために、真実を叫び、邪悪を破折し、正義の闘争を忍耐強く貫きゆく魂であります。
 それが学会精神です。
 詩心のない人は、「人間の心」がわからない。
 詩心のない国は、「平和の心」がわからない。
 詩心を燃やさぬ青年は、前進と勝利の息吹を失う。
 詩心を軽蔑する民族は、人間性と人類愛が消える。
 ナワイーの詩心は、生命の讃歌を謳い上げております。
 「大宇宙の園に咲く花は、素晴らしい。その中でも、最も香しく咲き誇るもの──それは、生命の花である!」
 わが創価大学には、貴国からお贈りいただいた、このナワイーの像が、堂々と屹立(きつりつ)しております。
 英知と情熱を光らせて、偉大な未来を創造しゆく、勇敢な創価の青年の心を、このナワイー像は、温かく見つめてくれているのであります。
 「青年にとって、勇気以上に高い徳があろうか」とは、大詩人ナワイーの若き友への励ましであります。

 中途半端でなくわが道に徹せよ 
 一、きょうは、日本の、そして世界的な芸術家も集まっておられる。
 芸術部の皆様、そして、スポーツ界で奮闘される皆様、ご苦労さまです!(大拍手)
 皆さんの姿を見ると、元気になる。さらなるご活躍を、大勝利を、全同志が一生懸命、祈り待っています。心から応援しています。
 もちろん、人生には、勝てない時もある。苦難に押しっぶされそうな時もあるだろう。
 しかし、「心」は断じて負けてはならない。
 「将来」は断じて負けてはならない。
 勝つための仏法である。
 格好ではない。まずは真剣に題目をあげてあげてあげ抜くことだ。
 題目を唱えれば、生命力がわき上がり、表情もバッと明るくなる。ジェット機のように、ぐんぐんと上昇することができる。"生命のエンジン"が勢いよく回転していくのである。
 何事もー番を目指せ!
 自分に勝て! 「どうだ!わが勝利を見よ!」と胸を破れる歴史をつくるのだ。そう言える人生は、気持ちがいい。
 信心半分、仕事半分という中途半端では、絶対にだめだ。自ら決めた栄光の目標に向かって、信心に徹し抜き、仕事も練習も、徹し抜くのだ。その人が勝つ。最後に勝つ。
 勝とう! わが使命の本舞台で!(大拍手)

広布第2章 第1回 全国青年部幹部会での名誉会長のスピーチ-2に続く