07年10月21日付 聖教新聞  朗らかに!正義の民衆の大行進を   山本 伸一 -2

07年10月21日付 聖教新聞
朗らかに!正義の民衆の大行進を   山本 伸一 -2

私が
会長勇退を発表したのは
昭和五十四年四月二十四日
午後二時であった。
多くの新聞にも
大きく報道された。

苦楽を共にした
会員同志からは
一週間くらい
早朝から深夜まで
無数の電話がかかってきた。
数え切れないほどの手紙が
本部に届いた。

本当に苦楽を共にした
師弟の深い強い絆
そして
美しい繋がりは
如実に
大きい将来への
前進のための呼吸と
変わっていった。

「先生が会長を辞めても
 名誉会長として
 訓練していただければ
 学会は微動だにしない」

「先生が一生涯
 元気でいてくだされば
 学会は安心だ」──

それが
心ある幹部や
無名の会員同志の
決意漲る信念であった。

中国の『詩経』には
こう記されている。
「偽り欺くものを
 許すことなく、
 混乱を起こす輩を
 戒めよ」

ご存知の通り
次の会長は
二年しか続かなかった。
陰謀の首謀者は
金儲けと策略に明け暮れ
峻厳に断罪された。

本山を含めて
あらゆる嫉妬と野心の
渦巻く謀略であった
この卑劣な劇も
厳然たる
私の存在がある限り
何の影響もなかった。

古代ギリシャの大詩人
エウリピデスは綴っている。
「悪しきものは
 悪しき報いを受けるし
 行い正しければ
 幸せになれるのだ」

「不正なことをしておいて、
 それを言葉で
 言い繕うことは
 できないのです」
「いずれは惨めな末路を
 迎えることになるのです。
 誰ひとり
 それを逃れた者は
 おりません」

背信者は皆
滅び去っていった。
誠実な君の
正義の黄金の生命には
勇気と幸福との別離は
永遠にない。

いささかたりとも
汝の幸運を
奪い去ることは
断じて できない。

君の高邁なる
哲学と情熱は
いかなる魔性をも
厳正なる知性で見破り
打ち破っていくのだ!

御聖訓には仰せである。
「三障四魔と申す障
 いできたれば
 賢者はよろこび
 愚者は退く」

愚者の道は
暗くて
大きい石ころだらけで
土砂崩れの多い道である。
太陽の光もなく
常に暗闇の道である。

賢者の歩みゆく道には
妬みの嵐が吹きまくる。
三障四魔という
嵐が待っている。
さらに三類の強敵という
増上慢との大闘争が
待っている。

しかし
その先は
永遠不滅の幸福という
崩れざるわが道が
開かれている。

ゲーテは呼びかけた。
「汝自身を知れ──
 知って
 どういう報いがあるのか?
 自己を知ると
 たちまち その自分を
 越えずにおれない」

「新たなる生の歩みを
 いざ、踏みいだせ、
 明るく澄める心もて」

おお尊き友よ!
強き友よ!
わが偉大なる戦友よ!
わが同志よ!

新しき世紀を
祝賀しながら
燦々と
新しい太陽が
昇っていくではないか!

我らの
絶対の勝利の時代を
厳然と護るために
今日も
我らを見守り
包みながら
赫々と昇っていくではないか 

我らの正義の行進を
我らの勝利の行進を
照らし見つめている。
そして
我ら不滅の民衆の
勇気の前進を
晴れ晴れと讃えながら
希望輝く我らの陣列を
照らし護っている。

ドイツの文豪
トーマス・マンは語った。
「為し得るかぎり
 正義を実現しようと
 努力することが
 世界共通の良識の課題である」

君よ
疲れたら
私が背負っていくよ!
君よ
大切な母が待つ故郷へ
大事な子どもたちが舞う
おとぎの国へ
たどり着くまで
朗らかに
忍耐強く
前進していくのだ。

永遠のわが友よ!
永遠の正義の道を
永遠の栄光の道を
朗らかに 厳と
民衆の勝利のために
民衆の凱歌のために
肩を組みながら
大行進をしていこう!


 広布第二幕 第二回 全国青年部幹部会を祝賀して
 二〇〇七年十月二十日     世界民衆詩人


 「世界民衆詩人」とは、インドに本部を持つ国際的詩人団体「世界詩歌協会」が今月5日、池田名誉会長に授与した称号。
 世界の民衆に希望と勇気を贈り続けてきた名誉会長の「詩歌創作」と「平和行動」を讃(たた)えたもの。名誉会長が栄(は)えある第1号の受章者である。
 アメリカのホイットマン、ロシアのプーシキン、ドイツのハイネなど、文学史上、「民衆詩人」と呼ばれ、民衆の心に愛された詩人がいる。名誉会長への称号は、それに「世界」を冠(かん)したものであり、国境や民族を超えた普遍性や生命の根源に迫(せま)る哲学性が高く評価されたものといえよう。
 これまで、名誉会長には、日本人で初となる「桂冠(けいかん)詩人」称号(世界芸術文化アカデミー)、また、弟1号の「世界桂冠詩人」賞(世界詩歌協会)が贈られている。

タゴールは藤原定訳。プラムディヤは押川典昭訳。『詩経』は石川忠久訳。エウリピデスは丹下和彦訳。ゲーテの最初の言葉は内藤道雄訳、次は山下肇訳。

朗らかに!正義の民衆の大行進を〔完〕


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