中国の同志の皆様へ 池田名誉会長のメッセージ(2006/10/15)

私と共に、新たな50年へ
     広宣流布の開拓の大闘争を!

 懐かしい、そして大好きな中国の同志の皆様方、おめでとうございます。
 今日は、幾重にも緑光る大中国の広島県から、また岡山県から、さらに山口県から、そして山光の鳥取県から、島根県から、本当に、ようこそ、お越し下さいました。遠く隠岐の皆様も、そして北木島の同志も、はるばるとご苦労さまでございます。心からお待ちしておりました。私も妻と共に、この会場に出席している思いで、全てを見守っております。
 この大会を目指して、尊き真心の皆様方が、どれほど真剣に戦い抜いてこられたか。全地区、全ブロックが総立ちした祈伏弘教も、勇敢なる聖教新聞の拡大も、婦女一体の女子部の拡充も、青年教学の大健闘も、全部わかっております。わが大中国は、今年も、堂々と勝ちに勝ちました。ありがとう!
 大聖人は、中国にゆかりの深い富木常忍へ、こう仰せになられました。
 「日蓮の弟子といって、法華経を修行する人々は日蓮のようにしなさい。そうするならば、釈迦仏も、多宝仏・十方分身の諸仏も、十羅刹女も、諸天善神も必ず必ず守護されるであろう」と。まことに重要な一節であります。
 私は、この御聖訓のままに、広宣流布の若き師子となって、五十年前、宿縁深き大中国で、祈り戦い、走り叫びました。戸田先生と私は、この大中国こそ、広宣流布の命運を決する天地なりと強く定めていたからであります。
 中国創価学会は、私が全生命を燃焼して築き上げた手作りの「人の城」であります。いずこにもまして苦楽を共にし、最も信頼できる、わが中国同志のことは、三世永遠に渡って、私の生命から離れることは絶対にありません。
 けなげな中国の皆様方と共に、今や、全世界から仰がれ、讃えられゆく大創価学会を建設することができました。私が対談したハーバード大学教授で、世界的な文化人類学者であるヌール・ヤーマン博士も語られました。
 「創価学会の功績は、モラルを失い、混乱した社会に正しい方向性を示し、社会、政治、経済、文化の万般にわたって、甦る力を与えたところにあります」と言われるのであります。そして、創価学会の大発展の電源地こそ、誇り高き大中国なのであります。
 あの極悪のナチスと戦い抜いたイギリスのチャーチル首相は、「裏切り者には、ろくなことがないぞ!」と、厳然と言い放ちました。
 いわんや、この世で最も崇高な大仏法の和合僧を裏切った輩が、どれほど厳しい仏罰を受け、無惨な末路をたどっているかは、皆様方も、よくご存知の通りであります。
 山口が生んだ若き英雄・高杉晋作は、師匠である吉田松陰の心を心として、“大誠実の心は天をも貫く”と断言しました。
 わが中国の友は、どこよりも誠実です。不思議なほど、誠実な方々がそろっておられる。どうか、これからも、中国は大誠実で、梵天帝釈をも揺り動かしながら、恐れなく勝ち進んでいって下さい。
 さらにまた、山光をこよなく愛した文豪・小泉八雲ラフカディオ・ハーン)は叫びました。
 それは、“民衆の大感情にこそ、悪を抑制する大いなる力がある”というのであります。
 正義の大情熱に燃える、わが中国の友よ!
 今再び、私と共に、全日本、いな全世界の先頭に踊り出よ!
 そして新たな五十年へ、壮大な広宣流布の開拓闘争を開始せよ!と申し上げ、私のメッセージといたします。
 皆様方を送り出された、大切な大切な地域の方々、そして御家族の皆様方にも、どうか呉々も宜しくお伝え下さい。私も、一生懸命、題目を送ります。
 さあ、私も大好きな「地湧の讃歌」の歌を、声高らかに、そして朗らかに歌いながら、断固と前進勝利しましょう。
  愛する大中国、   万歳!
  人材の大中国、   万歳!
  師弟完勝の大中国、 万歳!
 偉大な使命を帯びた皆様の御健康と御長寿、御尊家の御多幸を祈りつつ。

                           2006年 10月15日
                            秋晴れの朝
                                池田  大作