巻頭言 3月号 2007年

 栄光の「3・16」 完勝の王者の舞を!

 三月の
   十六日の
     この佳き日
   同志は忘れじ
     創価の歴史を

 「原点の日」を大切にする団体は強い。いかなる時代の転変にも流されず、常に春のごとく新鮮な活力に満ちて、再生し発展できるからだ。
 「3・16」それはー
 「広宣流布の闘魂」を継承する日である。
 「正義の王者の誇り」に奮い立つ日である。
 「師弟不二の完勝」へ出発する日である。


 あの日あの時、わが師・戸田城聖先生は師子吼なされた。
創価学会は宗教界の王者なり」と。それは、七十五万世帯の妙法流布の願業を成就なされた偉大な師の大勝利宣言であった。
 御聖訓には、「天・地・人を貫きて少しも傾かざるを王とは名けたり」(1422ページ)と仰せである。王者の富士のごとく、何があっても微動だにしない。何ものも恐れず、広宣流布の大遠征へ舞いゆく王者の宝冠が、弟子に授けられたのだ。
 「戸田の弟子ならば、みな師子王の子だ。師子は、鍛えれば鍛えるほど、逞しくなるのだ!」
 式典それ自体が、最後の薫陶であり、訓練となった。一切の責任を担ったのは、私である。

 殉教の
   決意で恩師を
       護らむと
   血潮は燃えたる
       偉大なこの日よ

 稲妻のような緊急の伝達に、「いざ!」と勇み集った闘志は六千名。私と心を一つに、真剣な青年たちが絶対無事故の運営に臨んでくれた。
 今、創価班、牙城会、白蓮グループ、さらに音楽隊、鼓笛隊の友らに厳然と脈打つ学会精神である。

 万年の
  正法流布の
     世界をば
  見つめて指揮とる
     誉れの佳き日か

 式典に、時の首相の出席はなかった。「大梵天王・帝釈等も来下して」(1022ページ)との法理の上から、「広宣流布の模擬試験」を思い立たれた戸田先生は慨嘆された。中国の周恩来総理やインドのネルー首相などにも聖教新聞を贈呈し、友好を願われていた師である。
 この恩師の心を体して、私は人類の恒久平和へ、全世界の指導者と信義の対話を繰り広げてきた。今や、各国の多くの元首や首脳の方々を、創価の大城にお迎えする時代が到来したのだ。

 「3・16」は、世界の各地で祝賀されている。アメリカ南東部の中心・アタランタ市でも、創価の平和・文化・教育の貢献を讃えて、「SGI創価学会インターナショナル)世界平和の日」として宣言してくださった。
 アトランタは、人権闘争の大英雄・キング博士の故郷である。博士は、私たち草創の青年部と時を同じくして、嵐のような拡大を巻き起こしていった。その胸には、最も困難な場所で団結して勝ち抜いてみせる。正義は宇宙が必ず味方するーこの信念が燃え盛っていた。
「断乎とした勇気よりもすばらしいものは世に何もない」とは、博士の不滅の叫びである。

 「3・16」の儀式を終えたあと、戸田先生は私をじっと見つめられた。その目には烈々たる光りが宿っておられた。そして先生は言われた。
 「我々は、戦おうじゃないか!」
 この師の永遠の大闘争宣言は、私の生命の律動そのものになっている。私には、毎日が「3・16」であり、「広宣流布の戦闘の日」である。

 師も弟子も
    富士の如くに
        勝ち戦