きょうの聖教新聞  2008・2・26

★名字の言

▼雪解けが進む土手の南斜面に、タンポポが顔を出していた。モノトーンの冬景色から春色へー雪解け水が大地を潤し、農家では農耕の準備が始まる季節になった

▼農作業の多くは一年一作。毎年、異なる気象条件の中で、いかに一定の収穫を得ることが難しいか、計り知れない。食料自給率が40パーセントを切った日本。食の大切さを深く認識させられる報道も目立つ

イソップ童話の「町のネズミと田舎のネズミ」。田舎に招待された町のネズミは、自然のまま食事を気の毒がり、田舎のネズミを町に招く。町にはご馳走がいっぱい。ところが、都会は危険と隣り合わせ。田舎のネズミは全然落ち着いて食事ができず、ついに田舎に帰っていくー昔読んだ童話が、切実な問題として胸に迫ってくる

日蓮大聖人は「食なければ・いのちたへぬ」(御書1596ページ)と。人間生命を支える不可欠な財こそ「食」であると強調されている。この教えを胸に、学会農村部が繰り広げてきた諸活動に「農業発展への大きな希望を見出した」等、農業専門家からも数多くの評価が寄せられている

▼8年前、池田名誉会長が農村部の友に贈った言葉ー「二十一世紀の太陽は、農村人という人間の中にある」が珠玉の輝きを放つ。( 濤 )

東京富士美術館 開館25周年記念 国立ロシア美術館展
 美術館顧問「当館が誇る最高傑作の数々」
 来月23日まで開催 会場では「名曲コンサート」

★わが友に贈る
 仏法即社会だ。
 今いる場所で
 “いてほしい人”に
 “いなくては困る人”に!
 信頼厚き人生を進め。