2008年3月22日付 聖教新聞  キルギス国立大学より「名誉博士号」授与

キルギス国立大学より「名誉博士号」授与
創価大学創価女子短期大学卒業式での名誉会長のスピーチ-1

 ベクボエフ総長の授賞の辞  

牧口会長、戸田会長の最先端の理念を継承
 現代の諸問題に解決の光

 深く尊敬する池田大作博士、尊敬するご列席の皆様!
 私は、この記念すべき日に、中央アジア有数の高等教育機関であるアラバエフ記念キルギス国立大学の多くの学生・教職員を代表し、皆様にごあいさつ申し上げ、大学から託された任務を遂行させていただくという栄誉にあずかりました(大拍手)。
 まず、その前に、この場を借りまして、現代の真に偉大な思想家であり、ヒューマニストであられる池田大作博士の深い哲学的思想について、一言申し上げたいと思います。
 “この世に預言者はなし”と言われますが、池田博士の声は、偉大な精神に到達せんとする驚嘆すべき挑戦であり、すべての人々が傾聴すべき声であります。私たちは、偉大な幸福に包まれた時も、また大いなる困難に直面した時も、「芸術家」を必要としています。その意味で、私たちは常に「思想の芸術家」であられる池田博士の教えを必要としているのです(大拍手)。
 池田博士の教えには、空間と時間が無限に織りなす文脈において「生きるべきか、それとも、死すべきか」という永遠の問題に対する答えが込められています。そして、博士の一つ一つの教えは、深い人間愛に貫かれております。人間は、創造的活動をなすがゆえに最高に価値ある存在であり、その営みは、対話をはじめさまざまな人々や世代間の交流を通して、永遠の美へと向かいます。それはとりもなおさず、人類文明の繁栄を拡大しゆくものであり、またそうあらねばなりません(大拍手)。
 池田博士は、真に偉大な天才であられた牧口・戸田両会長の、時代の最先端をいく理念を継承し、ご自身の創造的活動でさらに、その理念を展開し、発展させてこられました。池田博士は、自らの新しいビジョンによって、現代社会が抱える問題の解決への方途を示しておられます。
 偉大な思想家であり、哲学者、学者、社会活動家である池田博士の教えは、天才的な光を放つものであり、同時に、簡潔明瞭な教えでもあります。つまり、「真心の対話を通して、友愛に満ちた平和と協調の世界を構築する」というものです。また池田博士の人間主義の哲学そのものが、日本の偉大な人々の精神を体現していると申し上げたいのです(大拍手)。
 池田博士のご著作は、本学においても大きな関心を持って学ばれております。学生、教職員のなかには、池田博士の理念を熱心に信奉する人たちもいます。その意味において、池田博士は、わが国の専門家教育において多大な貢献をされました。本学学術評議会は、池田博士に対し、名誉博士号を授与することを、満場一致で決定いたしました(大拍手)。
 最後に、深く尊敬する池田博士。博士とご家族の皆様、そして、博士が創立された創価大学の長年にわたる、ますますのご繁栄とご発展をお祈り申し上げ、キルギス国立大学から託された栄誉ある任務を遂行させていただきたいと思います(大拍手)。

 ムサエフ学長の祝辞  

法華経は呼びかける「自身の可能性を信じよ」と
 創大生、短大生は世界の文明の未来  

 深く尊敬する池田大作博士、尊敬するご列席の皆様。私たちは、今、偉大な思想家・哲学者、啓蒙家、学者たちを生んだ大地に立っております。その偉人の中でも、私たち全員が敬愛し、世界的規模で活躍される著名な社会活動家、指導者、そして心広き素晴らしい人格者である方こそ、池田大作博士であると申し上げたいと思います(大拍手)。
 深く尊敬する池田先生。私たち、キルギス共和国の人々は、貴殿のことを、偉大な作家チンギス・アイトマートフ氏の最大の親友として存じ上げております。貴殿とアイトマートフ氏は、常に交流を重ね、精神の偉大さについて、また東洋的精神の源流や、教育が人格形成に与える影響、政治、地球全体のテーマについて語り合ってこられました。
 私たちは、深く尊敬する池田先生のことを、貴大学の卒業生である伊藤広宣氏をはじめ、貴殿の教え子の皆さんを通じて存じ上げるようになりました。
 私自身、伊藤氏とはすでに16年間のお付き合いとなります。氏は10年以上にわたり、言語学の資料をもとに、日本語とキルギス語の類似性について研究を行い、博士号を取得されました(大拍手)。
 また、私たちは、貴殿のことを、「法華経」に関するご著作などを通して存じ上げております。そこには、力強く、かつ賢明な知恵と、教養に溢れた精神こそ、世界を救うとの思想が謳われています。人間は、自身の力で自らの運命を切り開き、人生を豊かにし、確固たる人格を築いていかなければなりません。法華経の教えは、自身の内に秘められた力とその可能性を信じよとすべての人々に呼びかけております。
 私たち、キルギス共和国の人々は、池田博士を、美を見出すことをすべての人々に教える芸術家、詩人として、また、仏法を説き、流布しゆく学者、21世紀の新たな人間主義創始者、世界平和のために戦う社会活動家として、存じ上げております(大拍手)。
 最後に、深く尊敬する池田大作博士。貴殿が創立された創価大学のこの素晴らしい講堂において、貴殿と志を同じくする同志の方々、友人の皆様、そして今回卒業される皆さん、学生の皆さんが、本日、この晴れやかな式典に、一堂に会し集われたことを心よりお祝い申し上げます。
 貴大学の卒業生、学生の皆さんこそ、日本そして世界の文明の未来であると確信します。私は、そこに皆様の大事な使命を見るとともに、大いなるご活躍をお祈り申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。ご清聴、ありがとうございました(大拍手)。

 創立者のスピーチ 

さあ出発の日!!新しき創造と挑戦の人生を

キルギス 民衆教育に命を捧げた哲人アラバエフ
キルギスの国民作家 強くあれ!すべてを支える大地の如く

 一、卒業おめでとう
 皆さん方は、たくさんの国立大学、有名な私立大学があるなかで、私が創立した創価大学創価女子短期大学に勇んで来てくださり、立派に卒業してくださった。
 心より感謝申し上げます。卒業おめでとう!(大拍手)
 これから、皆さんは、社会に出て、幸福になり、勝利者になり、正義のために戦い、人生の誓いを果たし抜いていってもらいたい。
 そして、皆さんのお父さん、お母さんから、「ああ、よかった! わが子を創大、短大に行かせてよかった!」と言っていただくまで、私は、皆さんのことを祈って祈って祈り抜いていきます! それが「創立者の心」です。頑張れ!(大拍手)

 卒業生の植樹を
 一、本日、卒業される創価大学34期生、創価女子短期大学22期生、大学院生、通教生、留学生の皆さん、晴れの卒業、重ねて、おめでとうございます!(大拍手)
 きょうの卒業式を記念して、皆さんに“贈り物”を発表したい。
 このほど、創価大学に新しい「グラウンド」が誕生することになりました(大拍手)。
 グラウンドは、天然芝で、立派なクラブハウスも完備されています。
 場所は、「緑の丘」の北西に位置する。栄光門から車で7~8分。グラウンドからは、創大本部棟も、よく見えます。
 残念ながら、卒業生の皆さんの在学中には間に合わなかったことを、大変に申し訳なく思っています。
 このグラウンドに、私は、真っ先に創大34期生、短大22期生の「卒業生の桜」を植樹させていただきたい(大拍手)。
 さらに、アメリ創価大学創価学園の「卒業生の木」、「父母の木」、「教員の木」、「職員の木」も植樹させていただきます。
 ともあれ、皆さんは、母校の建設と発展を、いつまでも見守り続けていただきたい。
 私は、創価同志の皆さんの「健康第一」と「文武両道」の前進を、いつまでも祈り続けてまいります(大拍手)。
 〈この新グラウンドは、教員、職員、学生の総意で、「池田記念グラウンド」と命名された〉
 一、今回、卒業する皆さん、また卒業生のご父母の皆様方のお名前を、私は、インドのデリー郊外にある広大な「創価菩提樹園」に永久に保管させていただくことを提案したい(大拍手)。
 本日の式典に出席されたロケッシュ・チャンドラ博士は、智慧と勇気の木である菩提樹について、こう語られた。
 「菩提樹は、生命と光、そして天上の炎のようなエネルギーと同義であると考えられています。また菩提樹は、自身の生命の強固な大地の奥深く、しつかりと根を張る生き方の象徴でもあります」(栗原淑江訳『わが心の師池田大作鳳書院)と。
 このインドの菩提樹園をはじめ、世界中に創価の文化の城を築いてありますから、卒業生の皆さんは、うんと働いて、ぜひ、ご家族を連れていって差し上げてください。
 きょうは、それを約束したいと思うが、どうだろうか。〈「はい!」と力強い返事が〉
 一、さらに今回の卒業式を祝して、次の一首を添えて、創価大学の学長室に記念の時計を置かせていただきたいと思います。

 偉大なる
  指導者 育てむ
    創大の
   学長室に
     光り輝け

 大学の先生方には、大学の未来を、そして創大生、短大生を、なにとぞ、よろしくお願いします。すべては教員で決まるからです。

父母に希望を"親孝行で光れ"

創価大学創価女子短期大学卒業式での名誉会長のスピーチ-2に続く


ブログ はればれさんからのコピーです。