2008年5月27日付 聖教新聞 新時代第18回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-1

2008年5月27日付 聖教新聞
新時代第18回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-1

朗らかに正義を語り抜け 創価の道は師弟一体の道

誠実は勝利 傲慢は敗北
チャーチル 「油断大敵」を忘れるな
指導者は常に新鮮な息吹を

一、海外の皆さん、ようこそ!
 ありがとう! ありがとう!(大拍手)
 きょうは、懇談的に話をさせていただきたい。
 本日の会合には、海外の25カ国・地域から、わがSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーが参加してくださった。遠路はるばる、ありがとう!(大拍手)
 特に研修にいらした南米ペルーの皆さん!
 太平洋に広がるオセアニアの皆さん!
 ヨーロッパの皆さん!
 フィリピンの皆さん!
 そして、ネパールとスリランカの皆さん!
 ようこそ! ようこそ! 本当にご苦労さまです!(大拍手)

 会場提供の皆様に感謝
 「本部幹部会は、衛星中継される全国の会館だけでなく、インターネットでも、日本列島の津々浦々に伝えられるようになった(大拍手)。
 これまで音声だけ伝えられていた会場にも、映像が届くようになった。
 北海道から沖縄まで、全国157の会場でインターネット放映をご覧になる皆さんに、世界の同志とともに、手を振って、ごあいさっを申し上げたい! 映ってますね!(笑い)
 一、インターネットで放映されるのは、離島や山間部など、交通が不便な地域が多い。
 最も苦労をしながら広宣流布を進めてこられた尊き同志の方々である。だれよりも大切にしなければならない。
 放映には、地域の名士、友人の方々も、多く参加されるとうかがっている。皆、大変に喜んでくださっているようである。
 それぞれの会場を提供してくださるご家庭の方々にも、私は心から深く御礼を申し上げたい(大拍手)。

沖縄の栄光は全同志の希望

 一、特に沖縄では、多くの島々で放映が行われる。沖縄の皆さん、おめでとう!(大拍手)
 沖縄の同志が勝ち栄えていく。そのことこそ、私たちの祈りであり、世界の同志の希望である。
 沖縄の友に、皆で大声援を贈りたい!〈場内から大きな歓声があがった〉
 いつも、すべては沖縄から始まる。桜も沖縄から咲く。
 沖縄が勝てば、日本中が勝つ! 沖縄が負ければ、皆も元気がなくなってしまう。沖縄は、使命深き天地である。
 沖縄から、勝利と栄光の旋風を巻き起こしていただきたい(大拍手)。

北限を越えた北海道・戸田墓苑の桜
努力は不可能を可能に

 戸田墓園を彩る8千本の桜絵巻
 一、先日、北海道・厚田の戸田記念墓地公国で、恒例の「観桜の集い」が盛大に挙行された(5月13日)。いろいろと陰で尽力していただいた役員の皆様にも感謝申し上げたい。
 この「観桜の集い」には、北海道の各界を代表する著名人、地域の名士をはじめ、1400人の方々が出席された。〈学会本部からは池田副理事長が参加した〉
 五月晴れのもと、墓園を彩る8000本もの見事な桜の絵巻に、皆が感嘆した。「こんな世界があったのか!」と驚いていた。素晴らしい光景である。
 皆さんもぜひ、見に行ってもらいたい。私も、うかがいたいと願っている。
 北海道、おめでとう!(大拍手)
 一、戸田記念墓地公園の開園は、31年前の1977年(昭和52年)10月2日である。
 当時、この厚田の一帯では、桜のなかで最も親しまれている「ソメイヨシノ」の品種を目にすることはなかった。
 札幌から北では、ヤマザクラは咲いても、ソメイヨシノは育たないといわれていた。だから、ソメイヨシノを厚田に植えようとする人は、それまでほとんどいなかったのである。
 しかし、私には願望があった。
 「戸田先生の墓園を、先生がお好きであったソメイヨシノの桜で荘厳したい!」
 それは弟子としての一つの願いであった。
 「札幌までは、ソメイヨシノも見事な花を咲かせている。そうであれば、厚田で咲かないはずがない!」──こう私は結論し、信念を持った。
 木を植えることは、生命を植えることである。桜が咲けば、地域の方々も喜んでくださる。緑が増えれば、環境問題にも貢献できる。
 私は皆が気づかないところにも、一つ一つ手を打っていった。
 一、ところが当時、この構想には、学者も、業者も、学会の幹部も、皆がこぞって反対した。
 「不可能です」「やめたほうがいい」──
 そのなかで、私の心を心として、全身全霊で桜の育成に取り組んでくださった方がいた。
 いわゆる."桜守"として有名な、わが同志の佐々木忠さんという方である。
 80歳の今も、広布の最前線で光っておられる。この場を借りて、佐々木さんに「ご苦労さま!ありがとう!」と申し上げたい(大拍手)。
 一、冬の厳しい寒さや害虫との戦いなど、佐々木さんの闘争は想像を絶する苦労の連続だった。
 佐々木さんの研究によれば、ソメイヨシノの桜は、氷点下18度以下では根が腐り、幹が裂けてしまうという。
 そこで、一本、また一本と桜の幹に藁やビニールを巻き、保温に努めたと述懐しておられた。
 余計な枝を切り取っていく剪定や、土壌の改良にも、真剣な努力を重ねた。どんな分野でも、努力の人が偉い。忍耐の人が勝つ。
 こうして10年間にわたって、佐々木さんは改良を続けた。ついに、「不可能」が「可能」となった。夢にまで見た満開の桜が、墓園を彩ったのである(大拍手)。
 私が戸田墓園に建立した恩師・戸田先生の像は、ソメイヨシノをはじめとする8000本の桜に包まれながら、晴れ晴れと、故郷の北海道を、慈父のごとく見守っておられる。
 爛漫の生死不二の「桜の園」は、まさに、創価の師弟の勝ち戦の象徴である! そう宣言したいのだ。
 北海道、万歳! 万歳!(大拍手)

 まず「必ず勝つ」と決めよ
 一、話は変わって、戸田先生のご指導を紹介したい。先生は女子部に対して語られた。
 「われわれは、地涌の菩薩として、どれほど尊貴であり、どれほど使命があるか。この使命に生ききることこそ、最高の青春であり、最高の人生である」
 このことを忘れてはならない。この仏法は、だれが何と言おうと、永遠不滅の大法則なのである。
 白蓮グループの皆さん、新出発おめでとう!
 皆で大拍手を送ろう!
 ありがとう! よろしく頼みます!(大拍手)
 大変な大変な任務である。陰で学会を支えてくださっている、尊き皆様の存在を、リーダーは絶対に見逃してはならない。
 戸田先生は「まず"こうするのだ"と決める。"必ず勝つのだ"と決める。決めるかどうかで、勝敗は決まる。これが勝負の哲学である」と指導された。
 我らは決めよう!「勝つ」ことを。「勝ち抜く」ことを。「幸福になる」ことを!〈会場から「ハイ!」と力強い返事が〉
 また先生は、「言うに言われぬ苦しみを味わいながら、それを乗り越えていく。その人が勝利者である」ともおっしゃった。
 たとえば、「なかなか折伏ができない」と悩んでいる人もいるだろう。
 また、「信心していなければ、もっと楽で、のんびり寝ていられたのに」「悪口罵詈されないですんだのに」(笑い)とか、「活動で立派な結果を出しても、あの先輩は笑顔も見せない(笑い)。心のこもった『ご苦労さま』の一言も言ってくれない。まったく冷酷な先輩だ」(爆笑)などという悩みもあるかも知れない。意見が合わないことも、当然あるだろう。
 また、世の中には、卑怯な人間がたくさんいる。しかし、何を言われても、それらを信心で乗り越えていく人こそ真の勝利者なのである。この方程式は、永遠に変わらない。

 「巌窟王」の如く
 一、学会精神の真髄とは何か──戸田先生は、私たち青年に厳しく教えてくださった。
 「ただただ『誠実』の二字で『師匠にお仕えする』『会員を護る』。そして、『師子王の心』で『敵と戦う』」のだ、と。
 きょうは、戸田先生のご指導を中心に紹介したい。先生がおっしゃったことは、きちんと克明に残してある。
 先生は婦人部に対して述べられた。
 「皆さんは幸せになるに決まっている。心田(=心)に、仏の種を植えたからである。宝の玉のなる木を植えたのである。あとは、木が育つにも時間がかかる。忍耐が大事である」と。
 この信心を貫く人は、絶対に幸せになる。そう決まっているのだ ──深い意味のある指導であり、仏法の真髄が含まれている。どうか頑張っていただきたい。
 また青年部には、「創価学会には世界をリードする大哲理がある。それを、私は全部知っている。師匠についてきなさい。そうすれば、すべてわかっていく」とおっしゃった。
 この言葉通りの、すごい先生だった。天才であられた。朝から晩まで戸田先生に鍛えられる、あまりにも厳しい日々であり、「大変なところに来てしまった」(大笑い)と思ったこともあった。
 戸田先生は、破邪顕正の戦いについて、「生命力の勝負である。腹を決めて戦うほうが勝つ」と訴えられた。
 「広宣流布は大闘争である。巌窟王のごとく、何ごとも貫き通す、強い巌の精神でいけ」とも言われた。
 私はこの信念で進んできた。そして勝った。よくぞ、ここまで立派な学会になった。だれも予想すらしなかった。
 これまで、さまざまな問題が起こった。戸田先生が逝去された際は、多くの学者や宗教家が「学会は空中分解する」などと予想していた。
 宗門にも、"学会は利用するだけ利用して、捨てればいい"と考える者がいた。そうしたなか、学会は世界一の大哲学の教団となったのである。おめでとう!(大拍手)
 悠々と進もう! 私たちの活動は、すべて広宣流布のため、大聖人のため、不幸な人々のために行っているのである。

 「凡夫こそ尊極」
 一、さらに戸田先生の言葉を紹介したい。
 「生活といい、信仰といい、最も必要なものは何か。それは確信である。我々は、大聖人の絶対の御確信こそを、最高にして最大のものとしていくのだ」
 フラフラしていてはいけない。広宣流布に生き抜くのだ。職場においても、夫婦の間も、家庭においても、確信が重要である。
 また、こうも仰せであった。
 「(学会員は)『仏の使い』であります。如来につかわされた身であります。大聖人の分身であります。凡夫のすがたこそしておれ、われら学会員の身分こそ、最尊、最高ではありませんか」
 皆様は、その存在自体が尊いのである。
 さらに先生の指導を拝したい。
 「あなたの信心が強いと、信心していない者でも、あなたを助けます。『魔及び魔民有りと雖も皆仏法を護る』。これは仏法の方程式です」
 法華経にある通りだ。信心強盛の人は、周囲の動きをすべて味方にしていけるのである。

新時代第18回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-2に続く


ブログ はればれさんからのコピーです。