きょうの聖教新聞  2008・12・1

★名字の言

ブッダとは「目覚めた人」を意味する。もともと釈尊一人を指す言葉ではなかった。「真理を悟った人」を広くそう呼んだという

▼ゴータマ・ブッダは、何を悟ったのか。欲望に振り回される人生に、安らぎはない。カネは必ずしも幸せを約束しない。それに気付いたのだ。当たり前のことだろう。しかし、頭で分かっていても、命の底で分かっているとは限らない。仏法は、それを「無明(迷い)」と呼ぶ

金融危機に世界中が揺れている。市民の暮らしも、破局にさらされている。欲しいものはクレジットカードで、気軽に手に入るというアメリカ式の生活様式は、今や破綻に瀕したと言っていい。一転して人々は、堅実な暮らしに目覚め始めているという

▼もう一つ、ブッダが目覚め、発見したこと。それは「他者」の存在である。友のために尽くす。一人を徹して大切にする。そこに、人生最高の幸福境涯があるとの悟りである。「慈悲」とはすなわち、同苦の思いに裏打ちされた、力強い“友情の絆”にほかならない

▼自覚めることーそれは人間にとって永遠の課題である。日蓮大聖人は開目抄を著され、「人々の尊厳に目を開け!」「自身の無限の可能性に目を開け!」と叫ばれた。その叫びを、今こそ世紀へ! ( 栄 )

アメリカ テキサス州 ウィチタフォールズ市 オクラホマ州 デルシティ市
 SGI会長を名誉市民に
 わが市の最大の名誉

★わが友に贈る
 本年の総仕上げへ
 勢いよくスタートだ!
 きめ細かい協議で
 賢明なる前進を!
 絶対無事故の勝利を!

★今週のことば
 妙法の力は
 逆境でこそ光る。
 苦難は宝だ。
 勇気ある信心で
 断じて「境涯革命」を!