2008年12月28日付 聖教新聞 各部代表者会議での名誉会長のスピーチ 上-1
2008年12月28日付 聖教新聞
各部代表者会議での名誉会長のスピーチ 上-1
この一年の大前進ありがとう!
われらは全てに勝った
世界に平和文化教育の大光
一、全同志の皆様の1年間の尊い健闘を、心から讃えたい。
私は妻とともに、愛する友の幸福と健康を、毎日、真剣に祈っている。
皆様方のおかげで、創価学会は大前進できた。すべてに大勝利であった。広宣流布のため、本当によく戦ってくださった。
来年も、断固、勝利しよう!(大拍手)
青年と共に未来を開いた!
一、この1年を、わが学会は「人材・拡大の年」と定めた。
私自身、年頭に「八十にして、青年と共に未来を開く」と申し上げた。
その道りに、妻と二人して「新たな人材よ、出でよ! 未来への新しき拡大の道よ、開け!」と祈り抜き、手を打ち続けてきた。
昨年以来、12回に及ぶ全国青年部幹部会にも、すべて出席した。
うれしいことに、わが青年部も立派に応えて成長してくれている。青年部幹部会の結集では、16万5千人の増加も達成した。各地の主張大会なども、結集の新記録である。地域社会に、創価の青年への信頼が大きく広がっている。
いよいよ青年部の時代である。女子部の時代である。
そして、その陰に、偉大な婦人部の方々の祈りと励ましがあったことは、申し上げるまでもない。あらゆる点で、婦人部の功績は計り知れない。「婦人部ありがとう!」「婦人部万歳!」と申し上げたい(大拍手)。
一、学会本部が信濃町に移転して55周年。
今年、学会本部には、じつに160万人を超す方々が、喜々としてお越しくださった。まざしく“千客万来”の賑わいである。
「学会は、人材をもって城となすのだ。断じて、人材の城を築くのだ!」とは、わが師・戸田城聖先生の叫びであられた。
今、一切が激しく揺れ動く社会にあって、盤石なる創価の「人材の大城」ができ上がってきた。私どもに寄せられる期待は、いよいよ大きく、いよいよ深い。
この創価の大城は、戸田先生と私が、命をかけて築き上げた城である。
私は、19歳で先生の弟子となり、青春をなげうって、全身全霊で、最大の苦境にあった先生をお護りした。
病弱だった。先生の事業を支えるため、夜学も断念せざるを得なかった。給料さえ、ないこともあった。
多くの同志が先生を侮り、罵り、去っていった。
しかし、私の心は晴れ晴れとしていた。
先生と出会い、先生の弟子として、死力を尽くして闘った青春の日々。それは、私の永遠の誇りである。
戸田先生は、牧口先生をお護りした。
私は戸田先生をお護りし、大恩ある師匠を全世界に宣揚した。
「世界一の師弟の道を歩み抜いた!」と、御本尊の前で、胸を張って言うことができる。
偉大な先生であった。厳しい先生であった。師子王の威厳と風格の先生であられた。
先生は、私という弟子を見つけ、離さなかった。「大作一人いればいい」と言ってくださった。
その師匠のために、肺病の無名の青年が一人立ち上がり、今日の学会を築き上げたのである(大拍手)。
私の心の中には、いつも戸田先生がおられる。だから、どんな迫害にも負けなかった。
師弟とは、人間の究極の道である。命がけの決心でなければ、継ぐことはできない。
勇気があるのか、正義が燃えているのか、分からない──そんな中途半端な姿ではいけない。
観念ではない。明確な「行動」がなければならない。
小さな自分をなげうって、人生の最後の瞬間まで、師匠の正義を叫び、大恩に報いていく──これが弟子の道である。
今、新しい創価学会を築く時である。
後継のリーダーは「師弟なくして仏法はない」という一点を、わが生命に刻みつけていただきたい。
大興隆の1年
一、ともあれ、今年は「一閻浮提広宣流布」の、目覚ましい「拡大」の1年となった。
4月には、南太平洋の「ソロモン諸島」とヨーロッパの「モンテネグロ」に、新たに同志が誕生した。SGIは192カ国・地域の大連帯へと発展を遂げた。各大陸、各国においても、若き後継の指導者群が陸続と伸びてきた。
会館の整備も着実に進んでいる。アメリカでは6月、首都ワシントンDCに荘厳な「ワシントンDC文化会館」がオープンした。
日本でも、先日、晴れ晴れと完成した千葉の「船橋池田講堂」をはじめ、全国で新しい会館が誕生している。
現在、建設が進んでいる「本部第二別館」も、明年の夏には完成の予定である。
一、青き地球を舞台とした、壮大な「平和」と「文化」と「教育」の民衆運動もー段と水かさを増した。
3月には、韓国に幸福幼稚園が開園した。
創価大学の「新総合体育館」と「創大門」「創大シルクロード」は明春完成となる。.
牧口先生、戸田先生のお喜びは、いかばかりであろうか。
創立45周年を迎えた民音は、「100カ国・地域」の海外交流という空前の広がりとなった。私が民音を創立した時、周囲は皆、反対であった。これほどの大興隆を想像し得た人は、皆無であったに違いない。
開館25周年の東京富士美術館には「新館」が完成した。500年に及ぶ西洋絵画の名品が並ぶ。第一級の識者の方々から“人類の宝が輝く美術館”等々、最大の賞讃の声が寄せられている。おかげさまで、日本と中国の心を結ぶ「大三国志展」も、82万人もの方々が観覧されている。
婦人部に深謝
一、「活字文化」の発展を、心ある人々は強く願っている。創価の言論は、その一翼を担い、社会に貢献しゆく、たゆみなき挑戦でもある。
小説『新・人間革命』も、本年は第18巻と第19巻が発刊された。
明年の年頭には、インドの哲人ラダクリシュナン博士との対談集『人道の世紀ヘ──ガンジーとインドの哲学を語る』も発刊される。対談集は、準備中のものも含めると、約70点となる。
本年、海外出版の大事業も、22カ国・地域で79点が発刊。そのうち、私の著作は15言語・69点が発刊され、累計で40言語となり、「1000点」を大きく超えた。関係者の方々のご尽力に感謝申し上げたい(大拍手)。
有名雑誌の休廃刊などが相次ぎ、出版界の退潮も報じられるなか、わが聖教新聞は、皆様方のお力で、堅実な発展を遂げることができた。なかんずく、聖教新聞の拡大で最もお世話になっているのは、婦人部の皆様方である(大拍手)。
婦人部が学会を支えている。リーダーは、戦っている友を最大にほめ讃えなければならない。
陰の功労に大功徳
無冠の友 守る会 香城会 王城会 創価宝城会
広布を支えた皆様に感謝!!
女子部の皆さんも、健気に戦っている。
人生は、福運をつけた人が勝つ。
弘安2年、(1279年)、年の瀬の12月27日に、大聖人が婦人の門下へ送られた御聖訓を、創価の女性の皆様に謹んで捧げたい。
「ひとつの宇宙に7日間、降り注ぐ雨の数は、数え尽くせるかもしれない。十方の世界にある大地の塵の数は、知っている人もあるかもしれない。(しかし)法華経の一文字を供養する功徳は計り知れない、と釈尊は説いておられます」(御書1483ページ、通解)
これが、わが創価の女性を包みゆく、妙法の功徳の力用である。
一、今年も、来日された中国・胡錦濤国家主席との会見をはじめ、世界の要人、識者との対話が相次いだ。
光栄にも、皆様方を代表して、世界から多くの栄誉も拝受した。
すべて、不二の同志である皆様方のご一家に、子孫末代まで流れ伝わる栄冠である(大拍手)。
〈本年1月には、アメリカの首都ワシントンDCの連邦議会議事堂で、名誉会長の傘寿を祝賀して掲揚された「星条旗」が名誉会長に贈られた。
ロシアからは「友好勲章」が贈られ、名誉会長に授与された国家勲章はこれで「27」となる。
名誉学術称号は「246」。名誉市民称号も、アメリカ・ハノーバーパーク市から贈られた「名誉市民証」(今月18日)、台湾・外埔郷(がいほきょう)から贈られた「名誉郷民証」(同19日)、台湾・沙鹿鎮(さろくちん)から贈られた「名誉鎮民証」(同21日)を含め、本年1年間で「50」を数え、累計で「608」となる)
全員が「青年」に
一、さあ、「青年・勝利の年」の開幕である。
妙法は「不老」、すなわち生命力が老いることのない法である。
また妙法は「蘇生」、すなわち「よみがえる」力の源泉である。(御書947ページ)
妙法を朗々と唱えながら、全員が生き生きと「青年」に若返る年だ。
そして青年を育て、青年と共に、いまだかつてない「勝利」また「勝利」の黄金の歴史を飾ってまいりたい。
青年部の諸君は今、私が綴ってきた「創価の師弟の劇」を、魂に刻みつけていただきたい。
私が命をかけてつくりあげてきた、戸田先生の魂の脈打つ創価学会である。心ある方から“現代の奇跡”とまで言われた、SGIの発展である。絶対に邪悪な者に破られてはならない。
一、私が講演を行った、世界最古の総合大学・ボローニャ大学は、歴史に輝きわたる数々の知性の人を送り出している。その一人に、イタリア・ルネサンスの万能の天才と謳われた、アルベルティ(1404~1472年)がいる。
彼の作品に、「弓と矢」という味わい深い寓話がある。
──ある王さまが、長く続いた戦いに勝利をおさめて凱旋した。
そして、敵の将軍を討ち倒した「矢」を重宝して、神殿に捧げることにした。
しかしその決定を知った「弓」は言った。
「弓があったから、矢がとべたのさ」と(ブルーノ・ナルディーニ編、渡辺和雄訳『新イソップ寓話集──アルベルティの寓話』小学館)。
この寓話は、「忘れる」ことを戒める話である。
勢いよく飛ぶ「矢」を見て、讃える人は多い。しかし、その「矢」を飛ばしてくれた「弓」に目を向ける人は少ない。
各部代表者会議での名誉会長のスピーチ 上-2に続く
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各部代表者会議での名誉会長のスピーチ 上-1
この一年の大前進ありがとう!
われらは全てに勝った
世界に平和文化教育の大光
一、全同志の皆様の1年間の尊い健闘を、心から讃えたい。
私は妻とともに、愛する友の幸福と健康を、毎日、真剣に祈っている。
皆様方のおかげで、創価学会は大前進できた。すべてに大勝利であった。広宣流布のため、本当によく戦ってくださった。
来年も、断固、勝利しよう!(大拍手)
青年と共に未来を開いた!
一、この1年を、わが学会は「人材・拡大の年」と定めた。
私自身、年頭に「八十にして、青年と共に未来を開く」と申し上げた。
その道りに、妻と二人して「新たな人材よ、出でよ! 未来への新しき拡大の道よ、開け!」と祈り抜き、手を打ち続けてきた。
昨年以来、12回に及ぶ全国青年部幹部会にも、すべて出席した。
うれしいことに、わが青年部も立派に応えて成長してくれている。青年部幹部会の結集では、16万5千人の増加も達成した。各地の主張大会なども、結集の新記録である。地域社会に、創価の青年への信頼が大きく広がっている。
いよいよ青年部の時代である。女子部の時代である。
そして、その陰に、偉大な婦人部の方々の祈りと励ましがあったことは、申し上げるまでもない。あらゆる点で、婦人部の功績は計り知れない。「婦人部ありがとう!」「婦人部万歳!」と申し上げたい(大拍手)。
一、学会本部が信濃町に移転して55周年。
今年、学会本部には、じつに160万人を超す方々が、喜々としてお越しくださった。まざしく“千客万来”の賑わいである。
「学会は、人材をもって城となすのだ。断じて、人材の城を築くのだ!」とは、わが師・戸田城聖先生の叫びであられた。
今、一切が激しく揺れ動く社会にあって、盤石なる創価の「人材の大城」ができ上がってきた。私どもに寄せられる期待は、いよいよ大きく、いよいよ深い。
この創価の大城は、戸田先生と私が、命をかけて築き上げた城である。
私は、19歳で先生の弟子となり、青春をなげうって、全身全霊で、最大の苦境にあった先生をお護りした。
病弱だった。先生の事業を支えるため、夜学も断念せざるを得なかった。給料さえ、ないこともあった。
多くの同志が先生を侮り、罵り、去っていった。
しかし、私の心は晴れ晴れとしていた。
先生と出会い、先生の弟子として、死力を尽くして闘った青春の日々。それは、私の永遠の誇りである。
戸田先生は、牧口先生をお護りした。
私は戸田先生をお護りし、大恩ある師匠を全世界に宣揚した。
「世界一の師弟の道を歩み抜いた!」と、御本尊の前で、胸を張って言うことができる。
偉大な先生であった。厳しい先生であった。師子王の威厳と風格の先生であられた。
先生は、私という弟子を見つけ、離さなかった。「大作一人いればいい」と言ってくださった。
その師匠のために、肺病の無名の青年が一人立ち上がり、今日の学会を築き上げたのである(大拍手)。
私の心の中には、いつも戸田先生がおられる。だから、どんな迫害にも負けなかった。
師弟とは、人間の究極の道である。命がけの決心でなければ、継ぐことはできない。
勇気があるのか、正義が燃えているのか、分からない──そんな中途半端な姿ではいけない。
観念ではない。明確な「行動」がなければならない。
小さな自分をなげうって、人生の最後の瞬間まで、師匠の正義を叫び、大恩に報いていく──これが弟子の道である。
今、新しい創価学会を築く時である。
後継のリーダーは「師弟なくして仏法はない」という一点を、わが生命に刻みつけていただきたい。
大興隆の1年
一、ともあれ、今年は「一閻浮提広宣流布」の、目覚ましい「拡大」の1年となった。
4月には、南太平洋の「ソロモン諸島」とヨーロッパの「モンテネグロ」に、新たに同志が誕生した。SGIは192カ国・地域の大連帯へと発展を遂げた。各大陸、各国においても、若き後継の指導者群が陸続と伸びてきた。
会館の整備も着実に進んでいる。アメリカでは6月、首都ワシントンDCに荘厳な「ワシントンDC文化会館」がオープンした。
日本でも、先日、晴れ晴れと完成した千葉の「船橋池田講堂」をはじめ、全国で新しい会館が誕生している。
現在、建設が進んでいる「本部第二別館」も、明年の夏には完成の予定である。
一、青き地球を舞台とした、壮大な「平和」と「文化」と「教育」の民衆運動もー段と水かさを増した。
3月には、韓国に幸福幼稚園が開園した。
創価大学の「新総合体育館」と「創大門」「創大シルクロード」は明春完成となる。.
牧口先生、戸田先生のお喜びは、いかばかりであろうか。
創立45周年を迎えた民音は、「100カ国・地域」の海外交流という空前の広がりとなった。私が民音を創立した時、周囲は皆、反対であった。これほどの大興隆を想像し得た人は、皆無であったに違いない。
開館25周年の東京富士美術館には「新館」が完成した。500年に及ぶ西洋絵画の名品が並ぶ。第一級の識者の方々から“人類の宝が輝く美術館”等々、最大の賞讃の声が寄せられている。おかげさまで、日本と中国の心を結ぶ「大三国志展」も、82万人もの方々が観覧されている。
婦人部に深謝
一、「活字文化」の発展を、心ある人々は強く願っている。創価の言論は、その一翼を担い、社会に貢献しゆく、たゆみなき挑戦でもある。
小説『新・人間革命』も、本年は第18巻と第19巻が発刊された。
明年の年頭には、インドの哲人ラダクリシュナン博士との対談集『人道の世紀ヘ──ガンジーとインドの哲学を語る』も発刊される。対談集は、準備中のものも含めると、約70点となる。
本年、海外出版の大事業も、22カ国・地域で79点が発刊。そのうち、私の著作は15言語・69点が発刊され、累計で40言語となり、「1000点」を大きく超えた。関係者の方々のご尽力に感謝申し上げたい(大拍手)。
有名雑誌の休廃刊などが相次ぎ、出版界の退潮も報じられるなか、わが聖教新聞は、皆様方のお力で、堅実な発展を遂げることができた。なかんずく、聖教新聞の拡大で最もお世話になっているのは、婦人部の皆様方である(大拍手)。
婦人部が学会を支えている。リーダーは、戦っている友を最大にほめ讃えなければならない。
陰の功労に大功徳
無冠の友 守る会 香城会 王城会 創価宝城会
広布を支えた皆様に感謝!!
女子部の皆さんも、健気に戦っている。
人生は、福運をつけた人が勝つ。
弘安2年、(1279年)、年の瀬の12月27日に、大聖人が婦人の門下へ送られた御聖訓を、創価の女性の皆様に謹んで捧げたい。
「ひとつの宇宙に7日間、降り注ぐ雨の数は、数え尽くせるかもしれない。十方の世界にある大地の塵の数は、知っている人もあるかもしれない。(しかし)法華経の一文字を供養する功徳は計り知れない、と釈尊は説いておられます」(御書1483ページ、通解)
これが、わが創価の女性を包みゆく、妙法の功徳の力用である。
一、今年も、来日された中国・胡錦濤国家主席との会見をはじめ、世界の要人、識者との対話が相次いだ。
光栄にも、皆様方を代表して、世界から多くの栄誉も拝受した。
すべて、不二の同志である皆様方のご一家に、子孫末代まで流れ伝わる栄冠である(大拍手)。
〈本年1月には、アメリカの首都ワシントンDCの連邦議会議事堂で、名誉会長の傘寿を祝賀して掲揚された「星条旗」が名誉会長に贈られた。
ロシアからは「友好勲章」が贈られ、名誉会長に授与された国家勲章はこれで「27」となる。
名誉学術称号は「246」。名誉市民称号も、アメリカ・ハノーバーパーク市から贈られた「名誉市民証」(今月18日)、台湾・外埔郷(がいほきょう)から贈られた「名誉郷民証」(同19日)、台湾・沙鹿鎮(さろくちん)から贈られた「名誉鎮民証」(同21日)を含め、本年1年間で「50」を数え、累計で「608」となる)
全員が「青年」に
一、さあ、「青年・勝利の年」の開幕である。
妙法は「不老」、すなわち生命力が老いることのない法である。
また妙法は「蘇生」、すなわち「よみがえる」力の源泉である。(御書947ページ)
妙法を朗々と唱えながら、全員が生き生きと「青年」に若返る年だ。
そして青年を育て、青年と共に、いまだかつてない「勝利」また「勝利」の黄金の歴史を飾ってまいりたい。
青年部の諸君は今、私が綴ってきた「創価の師弟の劇」を、魂に刻みつけていただきたい。
私が命をかけてつくりあげてきた、戸田先生の魂の脈打つ創価学会である。心ある方から“現代の奇跡”とまで言われた、SGIの発展である。絶対に邪悪な者に破られてはならない。
一、私が講演を行った、世界最古の総合大学・ボローニャ大学は、歴史に輝きわたる数々の知性の人を送り出している。その一人に、イタリア・ルネサンスの万能の天才と謳われた、アルベルティ(1404~1472年)がいる。
彼の作品に、「弓と矢」という味わい深い寓話がある。
──ある王さまが、長く続いた戦いに勝利をおさめて凱旋した。
そして、敵の将軍を討ち倒した「矢」を重宝して、神殿に捧げることにした。
しかしその決定を知った「弓」は言った。
「弓があったから、矢がとべたのさ」と(ブルーノ・ナルディーニ編、渡辺和雄訳『新イソップ寓話集──アルベルティの寓話』小学館)。
この寓話は、「忘れる」ことを戒める話である。
勢いよく飛ぶ「矢」を見て、讃える人は多い。しかし、その「矢」を飛ばしてくれた「弓」に目を向ける人は少ない。
各部代表者会議での名誉会長のスピーチ 上-2に続く
ブログ はればれさんからのコピーです。