きょうの聖教新聞  2009・9・28

★名字の言

▼漢字の「聞」「聴」は、きく側の態度によって使い分ける。自分からきく場合は後者、自分に音声が入ってくる場合は前者。だから「きこえる」は「聴こえる」とは書かない

▼昨今は「聴く」という行為が減っている感がある。話しを聴かない、聴こうとともしない人も少なくない。また親密な間柄の人に限って「もう分かっているから聴く必要はない」と決めつけてしまいがちだ

▼「聴」の字は、本来の字義とは別に字形から「『十四の心に耳を傾ける』と読むことができます」-子どもの虐待防止プログラムを提唱し、その専門職を育成する森田ゆりさんは語る(「大白蓮華」9月号)。聴く作業は、相手の心を素直に受け止めること。それは子どもだけでなく、人間社会に不可欠である

▼池田名誉会長はアメリカの哲学者マリノフ博士との対談で、「相手を尊敬し、心から耳を傾ける『対話』こそ「『他者不在』と言われる現代社会において、一人ひとりが我が身にあてて実践していくべきこと」と訴える

▼「聴」の旧字は「 」。耳、壬、徳(徳)の旁で構成される。真っすぐ立つ人(壬)の上に大きな耳を加えて耳の聡明さを示し、「聡明の徳」をいう(白川静『字通』)。「聴く人」は、他者に共感する「聡明な人」である。 ( 川 )

★台湾 育達商業科技大学が決定
 池田SGI会長に「名誉教授」称号

★わが友に贈る
 「報恩」とは
 弟子が勝つことだ。
 そこに広布の
 一切の命運がある。
 君よ正義の勇舞を!

★今週のことば
 わが青年部の
 総決起の時が来た。
 広宣流布の新時代を
 若き力で勝ち開け!
 勇気凛々と朗らかに。