きょうの聖教新聞  2009・11・12

★名字の言

釈尊の弟子・舎利弗の失敗話。鍛冶屋と洗濯屋が法を求めに来た。本来なら、金属を連打する前者には呼吸を整える修行を、清潔さを求める後者には命を清める修行を教えるべきところ。しかし、舎利弗は誤って、両者に逆の修行法を授けてしまう。二人は修行に励んでも手応えを得られず、仏法に不信を抱いてしまった

舎利弗の過ちの原因は、二人の仕事の内容をしっかり聞いていなかった点にあった。多くの修行法に精通した舎利弗でも、相手の状況を踏まえなければ、的確な指導はできない

▼友を思いやる時、単に「最近、どうですか」と尋ねるよりも、「外回りの営業は、もう慣れましたか」など、具体的な語りかけの方が、より深く相手の心に届くものだ。そのような一言も、日ごろから相手の近況に耳を傾けていればこそ、自然に出る

▼自分の話を聴こうとしない相手に、自ら胸襟を開く人はいないだろう。大勢の人の前で話す機会が多いリーダーにこそ、一人の声に耳を澄ませる姿勢が求められよう

▼真摯に聴こうとする人には、だれからも信頼と安心が寄せられる。相手の状況が分かれば、皆の幸福を具体的に祈ることができる。だから一人への励ましに徹する人は、万人を励ましていくことができる。( 弘 )

歓喜と希望 成長の集い 全国で大座談会
 原田会長は東京・調布へ
 横浜・旭区に畑東海道

★11・12「女子部の日」万歳!
 新指導集「華陽の誓い」が完成 本社刊 500円  今月18日から発売

★わが友に贈る
 尊き同志の
 健康・無事故を
 祈り抜け!
 声掛けも大事だ。
 油断を排し魔を破れ