きょうの聖教新聞  2010・1・27

★名字の言

ヒトラーとは誰か?子どもたちが答えた。「重力の発見者」13・5%、「ドイツのサッカー代表監督」7%ー昨年、英国の9~15歳を対象に、20世紀の二つの大戦について聞いた調査結果である(AFP、多項選択式)。77%は「ナチスの党首」と正解したが、風化が進んでいるのは明白だ

▼では、初めて核兵器を使用した国は?なんと「日本」と回答したのは31%。常識といえる史実でさえ、このありさま。まして、語られない事実は永久に忘れられかねない

▼『ヒットラーの特攻隊』(三浦耕喜著、作品社)には、ドイツにも、日本のカミカゼ特攻隊に酷似した攻撃があったと明かされている。「こんなばかげたことを!」と叫びながら出撃し、奇跡的に生き残った元隊員。体の傷、心の傷も癒え、娘に自身の体験を語れたのは、ようやくベルリンの壁崩壊(1989年)のころという

▼統一ドイツのヴァインゼッカー初代大統領は訴えた。「過去と向かい合うことがどんなに困難か、だがぜひとも必要であり、結局は未来のために役立つ」(永井清彦訳)

▼語り継ぐ勇気と、受け継ぐ決意。老いも若きも、命に刻印すべきは、戦争の悲惨さ、残酷さである。世界大戦や核爆弾を前世紀の遺物とするために。 ( 杏 )

シンガポールの若き獅子
 前進する青年部の大会

★わが友に贈る
 恐れなしの勇気!
 これぞ沖縄精神だ。
 世界に輝く宝島から
 平和と正義の万波を!
 師弟勝利の魂の舞を!