全国各部協議会での名誉会長のスピーチ ㊤ 2010-1-23
戸田先生「信心を強くせよ!」
法華経”魔及び魔民ありと雖も皆仏法を護らん”
米国の女子育成運動の先駆者「今日の努力が明日の歴史に!」
一、きょうは、広宣流布の指導者が集まってくださった。遠方からも、本当にご苦労さま!
皆様方が、どれほど大切な方々か。
御聖訓に「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)と仰せの通りである。
リーダーが、自らの「使命」と「責任」を、どこまで自覚できるのか。
広布に戦うことを、喜びとし、誇りとし、福徳と感じて、本気になって勇猛精進していけるのかどうか。
この一点が大事だ。この一点を訴えたい。
全人類の幸福を目指しゆく、広宣流布の人生こそ、最高峰の人生である。
信心のリーダーには、苦労も多い。その分、喜びも成長も大きい。
その境涯は、どんな富豪や帝王も、かなわない。何百倍、何千倍も上である。
皆様こそ、心の王者なのである。
アメリカ公民権運動の英雄キング博士は語っている。
「(われわれの運動の内部に、かもし出されていた雰囲気は)前進への誇りであり、われわれは勝つぞという確信であった」(クレイボーン・カーソン編・梶原寿訳『マーテイン・ルーサー・キング自伝一日本基督教団出版局)
キング博士は、いつも行進の先頭に立った。
あらゆる攻撃の矢面に立った。
リーダーの一人立つ姿に、皆が奮い立ち、前へ前へ進んだ。
わが身も顧みず、喜び勇んで、自由のための闘争に飛び込んでいった。
その率先の行動によって、時代は、音を立てて変わっていったのである。
まず自分が戦う。まず自分が見本を示すー私も青年部時代から、その決心でやってきた。
当時は、学会員も少なかった。自分がやるしかなかった。
その中で歴史をつくってきた。
今は人数もたくさんいる。だが、「一人立つ精神」は断じて変わってはならない。
それが勝利を開くリーダーの鉄則だからである。
不滅の創価城を
一、50年先、100年先のために、私は「永遠不滅の創価城」を完璧につくっていく決心だ。
各地の会館の整備も一段と進めていきたい(大拍手)。
皆さん方も、健康で長生きをして、私とともの「世界一の創価学会」を断固として築いていこう!断じて勝とう!<「ハイ!」と会場から勢いよく返事が>
19世紀から20世紀にかけて活躍した、アメリカの女子育成運動の先駆者ジュリエット・ゴードンローの言葉を皆様に贈りたい。
「今日の努力が明日の歴史となります。私たちは、その歴史をつくっているのです」
活字文化の興隆のために
一、さて、今年は、「国民読書年」である。
「活字文化」の衰退が叫ばれる時代にあって、わが創価の人間主義の言論活動に寄せられる期待は、ますます大きい。
関係者の皆様の尊い努力にも、心から感謝申し上げたい。
〈これまで、各誉会長の「活字文化」への一貫した貢献に、出版界、言論界、教育界など、各界から高い評価が寄せられている。
また全国各地の書店商業組合や書店などから、名誉会長に贈られた感謝状・貢献賞は「26」を数えている〉
戸田先生は、良書を読むことによって、ますます教学の理解が深まり、仏法の一分が分かるようになるども語っておられた。
きょうは、東西に文学作品を通して、少々、語らせていただきたい。
なかなか読書の時間がとれない人のためにも(笑い)、なるべく分かりやすく簡潔に紹介したい。
ナポレオンが七回も読破!
一、ドイツの大文豪ゲーテが25歳の時に発表した小説『若きウエルテルの悩み』は、彼の名を一躍、世に知らしめた名作である。
かの英雄ナポレオンが陣中に携えて、一説には、7回も読み返したと言われる。
青年ウエルテルの悲劇は、当時の若者に強い影響を及ぼした。
そのため、ゲーテは、改版の際、若い男性読者へのメッセージとして、「男であれ」と書き添えたという研究も残されている。〈高橋健ニ著『ヴァイマルのゲーテ評伝』河出書房新社〉
戸田先生も、よく壮年部や男子部を激励された。
「男じゃないか!」「男らしくやろうじゃないか!」と。
私も若き日、苦境に陥った戸田先生の事業を支えながら、学会の活路を敢然と開いていった。
早朝から深夜まで、いつ眠り、いつ起きたのか、分からないくらい、働きに働いた。
先生は、どんな時でも、何があっても、「大作に聞け」「大作に相談しろ」と言われたものだ。それほどの信頼で結ばれた師弟であった。
後年、苦難を越えて、先生がニツコリとして、こう言われたことがある。
「俺も、大作も、男らしい戦いをやり抜いてきたなあ」と。
本当に懐かしい。わが青春の栄光の劇である。
苦労は自分が 友には感謝を
一、ゲーテは、ある時、友への手紙にこう綴った。
「君がとかく苦労しまいとする事は、悪いことである」(木村譲二訳『ゲーテ全集第29巻』改造社)
苦労は、自分が背負う。後輩は、ほめて伸ばしていく。
それが、妙法のリーダーだ。
誠実にやるのだ。
自らが打って出て、人と会い、人と語り、熱い握手を交わし、心を通わせていく。
陰で苦労を惜しまぬ友、最前線で真剣に戦う友に、最敬礼して心から感謝していくのだ。
ゲーテは「苦きウエルテルの悩み』の中で、こう綴っている。
「人間がお互いに苦しめあうほど、いやなことはない」
「自分をも身近の者をも傷つけるようなことは、当然悪徳と呼ばれるべきですよ」(竹山道雄訳、岩波文庫)
我らは心の王者なり
戸田先生「男らしくやろうじゃないか!」
君よ一人立て!千波万波を起こせ
その通りである。
ましてや、信心の世界は、全員が尊敬し合い、幸福になるためにある。
幹部の傲慢さや無責任によって、大切な同志が苦しむようなことは、絶対にあってはならない。
それは信心の世界ではないからだ。
仏法の因果は厳格である。
同志をいじめた人間は、必ず諸天善神に叱られる。
同志を大事にした分だけ、必ず諸天善神から護られる。
先輩幹部は、たとえ自分が犠牲になってでも、後輩が楽しく、伸び伸びと広布に戦える舞台をつくってあげることだ。それが先輩の役目である。
前進する人は すがすがしい
一、さらにゲーテは「苦きウェルテルの悩み』の中で記している。
「不機嫌は怠惰と似たものです」(同)
確かに、怠け者の人間にかぎって、何かあるとすぐに不機嫌になるものだ。
反対に、常に前進している人は、すがすがしい。
快活である。弾むような勢いがある。
ゲーテは、こうも言う。
「いったん自分の気持をひきたてて奮起する力をもちさえすれば、仕事もさっさとはかどるし、活動がほんとうの喜びにもなります」(同)
私たちは、自分の気持ちを奮起させる「力」を持っている。絶対勝利の題目がある。
ゆえに、何があっても生き生きと、仲良く、賢く、迅速に、団結第一で進もう!
「活動」の中にこそ、「喜び」がある。
学会活動には、最高の充実があり、無量の福徳が輝くのである。
法華経”魔及び魔民ありと雖も皆仏法を護らん”
米国の女子育成運動の先駆者「今日の努力が明日の歴史に!」
一、きょうは、広宣流布の指導者が集まってくださった。遠方からも、本当にご苦労さま!
皆様方が、どれほど大切な方々か。
御聖訓に「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)と仰せの通りである。
リーダーが、自らの「使命」と「責任」を、どこまで自覚できるのか。
広布に戦うことを、喜びとし、誇りとし、福徳と感じて、本気になって勇猛精進していけるのかどうか。
この一点が大事だ。この一点を訴えたい。
全人類の幸福を目指しゆく、広宣流布の人生こそ、最高峰の人生である。
信心のリーダーには、苦労も多い。その分、喜びも成長も大きい。
その境涯は、どんな富豪や帝王も、かなわない。何百倍、何千倍も上である。
皆様こそ、心の王者なのである。
アメリカ公民権運動の英雄キング博士は語っている。
「(われわれの運動の内部に、かもし出されていた雰囲気は)前進への誇りであり、われわれは勝つぞという確信であった」(クレイボーン・カーソン編・梶原寿訳『マーテイン・ルーサー・キング自伝一日本基督教団出版局)
キング博士は、いつも行進の先頭に立った。
あらゆる攻撃の矢面に立った。
リーダーの一人立つ姿に、皆が奮い立ち、前へ前へ進んだ。
わが身も顧みず、喜び勇んで、自由のための闘争に飛び込んでいった。
その率先の行動によって、時代は、音を立てて変わっていったのである。
まず自分が戦う。まず自分が見本を示すー私も青年部時代から、その決心でやってきた。
当時は、学会員も少なかった。自分がやるしかなかった。
その中で歴史をつくってきた。
今は人数もたくさんいる。だが、「一人立つ精神」は断じて変わってはならない。
それが勝利を開くリーダーの鉄則だからである。
不滅の創価城を
一、50年先、100年先のために、私は「永遠不滅の創価城」を完璧につくっていく決心だ。
各地の会館の整備も一段と進めていきたい(大拍手)。
皆さん方も、健康で長生きをして、私とともの「世界一の創価学会」を断固として築いていこう!断じて勝とう!<「ハイ!」と会場から勢いよく返事が>
19世紀から20世紀にかけて活躍した、アメリカの女子育成運動の先駆者ジュリエット・ゴードンローの言葉を皆様に贈りたい。
「今日の努力が明日の歴史となります。私たちは、その歴史をつくっているのです」
活字文化の興隆のために
一、さて、今年は、「国民読書年」である。
「活字文化」の衰退が叫ばれる時代にあって、わが創価の人間主義の言論活動に寄せられる期待は、ますます大きい。
関係者の皆様の尊い努力にも、心から感謝申し上げたい。
〈これまで、各誉会長の「活字文化」への一貫した貢献に、出版界、言論界、教育界など、各界から高い評価が寄せられている。
また全国各地の書店商業組合や書店などから、名誉会長に贈られた感謝状・貢献賞は「26」を数えている〉
戸田先生は、良書を読むことによって、ますます教学の理解が深まり、仏法の一分が分かるようになるども語っておられた。
きょうは、東西に文学作品を通して、少々、語らせていただきたい。
なかなか読書の時間がとれない人のためにも(笑い)、なるべく分かりやすく簡潔に紹介したい。
ナポレオンが七回も読破!
一、ドイツの大文豪ゲーテが25歳の時に発表した小説『若きウエルテルの悩み』は、彼の名を一躍、世に知らしめた名作である。
かの英雄ナポレオンが陣中に携えて、一説には、7回も読み返したと言われる。
青年ウエルテルの悲劇は、当時の若者に強い影響を及ぼした。
そのため、ゲーテは、改版の際、若い男性読者へのメッセージとして、「男であれ」と書き添えたという研究も残されている。〈高橋健ニ著『ヴァイマルのゲーテ評伝』河出書房新社〉
戸田先生も、よく壮年部や男子部を激励された。
「男じゃないか!」「男らしくやろうじゃないか!」と。
私も若き日、苦境に陥った戸田先生の事業を支えながら、学会の活路を敢然と開いていった。
早朝から深夜まで、いつ眠り、いつ起きたのか、分からないくらい、働きに働いた。
先生は、どんな時でも、何があっても、「大作に聞け」「大作に相談しろ」と言われたものだ。それほどの信頼で結ばれた師弟であった。
後年、苦難を越えて、先生がニツコリとして、こう言われたことがある。
「俺も、大作も、男らしい戦いをやり抜いてきたなあ」と。
本当に懐かしい。わが青春の栄光の劇である。
苦労は自分が 友には感謝を
一、ゲーテは、ある時、友への手紙にこう綴った。
「君がとかく苦労しまいとする事は、悪いことである」(木村譲二訳『ゲーテ全集第29巻』改造社)
苦労は、自分が背負う。後輩は、ほめて伸ばしていく。
それが、妙法のリーダーだ。
誠実にやるのだ。
自らが打って出て、人と会い、人と語り、熱い握手を交わし、心を通わせていく。
陰で苦労を惜しまぬ友、最前線で真剣に戦う友に、最敬礼して心から感謝していくのだ。
ゲーテは「苦きウエルテルの悩み』の中で、こう綴っている。
「人間がお互いに苦しめあうほど、いやなことはない」
「自分をも身近の者をも傷つけるようなことは、当然悪徳と呼ばれるべきですよ」(竹山道雄訳、岩波文庫)
我らは心の王者なり
戸田先生「男らしくやろうじゃないか!」
君よ一人立て!千波万波を起こせ
その通りである。
ましてや、信心の世界は、全員が尊敬し合い、幸福になるためにある。
幹部の傲慢さや無責任によって、大切な同志が苦しむようなことは、絶対にあってはならない。
それは信心の世界ではないからだ。
仏法の因果は厳格である。
同志をいじめた人間は、必ず諸天善神に叱られる。
同志を大事にした分だけ、必ず諸天善神から護られる。
先輩幹部は、たとえ自分が犠牲になってでも、後輩が楽しく、伸び伸びと広布に戦える舞台をつくってあげることだ。それが先輩の役目である。
前進する人は すがすがしい
一、さらにゲーテは「苦きウェルテルの悩み』の中で記している。
「不機嫌は怠惰と似たものです」(同)
確かに、怠け者の人間にかぎって、何かあるとすぐに不機嫌になるものだ。
反対に、常に前進している人は、すがすがしい。
快活である。弾むような勢いがある。
ゲーテは、こうも言う。
「いったん自分の気持をひきたてて奮起する力をもちさえすれば、仕事もさっさとはかどるし、活動がほんとうの喜びにもなります」(同)
私たちは、自分の気持ちを奮起させる「力」を持っている。絶対勝利の題目がある。
ゆえに、何があっても生き生きと、仲良く、賢く、迅速に、団結第一で進もう!
「活動」の中にこそ、「喜び」がある。
学会活動には、最高の充実があり、無量の福徳が輝くのである。