◇ 5・3祝賀協議会での名誉会長のスピーチ 後半 (2010.4.20 新宿区内)
真実の師子吼を
一、新聞の使命とは何か?
生涯、ペンの勇者として、新聞を武器に正義の言論戦を展開した、ブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁は語られた。
「新聞は毎日、また常に、民衆の光輝ある力のために、現在と未来の間に立って、歴史の行進を先取りする。そして世界の地平線へ、鋭きまなざしを広げていく」
──常に民衆と共に、歴史の行進の先頭に立て。人々の鋭き眼《まなこ》を、世界へ大きく広げゆけ、と。
私がお会いした時、総裁は、すでに94歳。
それでもなお、現役で、連日、何本も記事を書き続けておられた。
民衆を守るため、逝去されるまで、正義を叫び続け、断じてペンを離そうとはされなかったのである。「本物の獅子」であった。
そのもとで訓練を受けた私も、「学会の真実の歴史を残してみせる」「会員の皆さんが喜ぶならば」と、胸中で恩師と対話を重ねながら、今日まで休みなく、心血を注いで正義のペンを執り続けている。
「誠実さは、輝かしいものすべてを受入れ、賞賛すること、悪を激烈に否定し、悪と戦うことのうちにある」(ティグラノフG.G.著、宮下トモ子・菊池嘉人訳『ハチャトゥリヤン・その作品と生涯』新読書社)
私たちの人生においても、また言論戦にあっても、善を宣揚し、邪悪を破折してこそ、真実の信頼が得られる。
聖教は真実を師子吼する正義の新聞である(大拍手)。
大発展のアフリカ・コートジボワール
妙法の剣は無敵! 皆が勝利者に
友よ元気で!
連日の研修、本当にご苦労さまでした。
皆、幸福に!
一生涯、幸福に!
毎日、私は、妻とともに、お題目を送っています。皆さんが勝つために!
お会いできて、本当にうれしい。皆さん、お元気で! ありがとう!(大拍手)
「イタイドウシン(異体同心)!」「ビクトワール(勝利)!」〉
一、ありがとう! 本当にありがとう! (大拍手)
大事なのはリーダーの率先の行動である。
どんな困難な状態でも、必ず希望はあるという意味である。
わがコートジボワールSGIの偉大な友も、勇気ある対話で、地域に「希望の泉」を、社会に「平和の道」を、国土に「繁栄の光」を広げておられる。妙法という無敵の宝剣を掲げて進んでおられる。
あまりにも尊い使命の方々である。皆で讃嘆の拍手を贈りたい!(大拍手)
5・3「創価学会母の日」おめでとう
ワイダー博士
創価の女性こそ私の希望
助け合いの力が「平和の文化」を創る
一、いよいよ、5月3日「創価学会母の日」が巡り来る。
「それは本当に、心揺さぶられる決定です。その決定は、すべての女性にとっての大いなる希望となるものです。いな人類にとっての希望と言ってもいいでしょう」
さらに、ワイダー博士は語られている。
「私は、創価学会の女性たちに無限の希望を抱いております。
とりわけ、女性たちの助け合い、励まし合いに満ちた姿は印象的です。
創価学会の女性たちには、世代を超え、また文化を超えた結びつきがあります。
平和の文化の建設のためには、こうした深く、普遍的な次元での、心と心の結びつきが不可欠なのです。
人生において、希望の灯が必要となった時、私は必ず、創価学会の女性たちの輝く姿を思い起こすことでしょう」
まさに今い全国の婦人部が、さっそうと行動されている。
「世界第一の創価の婦人部、万歳! 万歳! 万歳!」と、私たちは声を大にして叫びたい(大拍手)。
「困難の中にこそ理想への道が!」
私自身、ボローニャ大学にお招きいただき、講演した歴史は忘れがたい。
イタリアの同志の大前進も、頼もしいかぎりだ。
このヴェルジェーリオは雄々しく語った。
仏法では、「難来るを以て安楽」(御書750㌻)、「大悪を(起)これば大善きたる」(同1300㌻)等と説かれる。
何があろうと、広布の山を不屈の負けじ魂で登りゆく、世界の全同志の無事・安穏を、私も妻も、真剣に祈り続けている。
いやまして、「立正安国」の妙法の大光を、私たちは赫々と放ってまいりたい。
一、きょうは、ドイツからも、尊き友がお越しくださっている。
ドイツの信念の作家ルートヴィヒ・レン(1889~1979年)は、ファシズムなどとの戦いの中で、報道関係者から「諸君は勝つだろうか」と質問された。
そのとき、彼はこう答えたのである。
「勝つかって? 勝たねばならぬのだよ! 正義のために!」(佐藤晃一著「抵抗の歴史」、『ドイツ抵抗文学』所収、東京大学出版会)
広宣流布は「正義の中の正義」である。
ゆえに断固として勝ちまくるのだ。
これが、「仏法勝負」の真髄である。
終わりに、昭和35年(1960年)の5月3日、第3代会長就任の日を記念して詠んだ歌を、全同志にお贈りし、私のスピーチとしたい。
晴れやかに 仏の大軍 進みゆく 世界一なる 創価成るかな
きょうは、お疲れのところ、ありがとう!
皆さんのご健康を祈ります!(大拍手)