大白蓮華 2012年(平成24年)1月号 巻頭言

大白蓮華 2012年(平成24年)1月号 巻頭言

共に集い 共に勝つ

 創価学会名誉会長 池田大作


 君の胸
  われの胸にも
   黄金の
  旭日かがやき
    共戦楽しや

 「生命は、日々たえまなく生まれ変わる。これを知れば、心がはずむではないか」──非暴力の英雄マハトマーガンジーの叫びである。

 妙法という蘇生の音律を、朗々と唱えゆく我らの胸には、来る年来る朝、元初の太陽が勢いよく昇る。全世界の久遠の同志と励まし合い、張り切って旭日の行進を開始したい。
 日蓮大聖人は、釈迦・多宝のもとへ十方の仏菩薩が集った虚空会の儀式を「我等衆生を仏になさんとの御談合なり」(1360ページ)と仰せである。

 全員を「一生成仏」の直道へ!
 一人ももれなく「幸福勝利」を!
 この仏意に完璧に合致した荘厳な妙法流布の会座こそ、座談会を中心とする創価の会合なのである。ゆえに、そこには、参加者の仏性を引き出さずにはおかない、鮮烈な「人間革命」の“磁力”が生じてくるのだ。
 紙も十分にない法難の佐渡から、大聖人は「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」(957ページ)と書き送られた。
 結びには、「此文を心ざしあらん人人は寄合て御覧じ料簡候て」(961ページ)と記されている。

 一人だけではない。同志と共に、師の正義を学び、一丸となって「師子王の心」を奮い起こしていくのだ。
 そこに、どんな三障四魔も打ち破る仏の大力が満々と座るからである。
 たとえ会合に行く前は気が重くとも、出た後には清新な息吹が広がることは、皆が実感するところだ。

 師・戸田城聖先生の言葉が蘇る。
 「会合は、最も明るい尊極の生命の安全地帯だ。集う人は千人が千人、必ず永遠の幸福の軌道に入るのだ」
 三十年前の一月、私は寒風の秋田へ飛んだ。健気な同志と、雪の舞う中、「人間革命の歌」を大合唱した。

 ♪君も征け 我も征く
  吹雪に胸はり いざや征け……

 轟く正義の勝関は、不滅である。
 一人の支部長が語っておられた。
 「どんなに坊主に悪口を言われようと、学会の世界は信心の大歓喜が爆発する集いにするのだ! 負げでたまるか!と戦ってきました」
 この広布の闘将は、八十代の今も弘教を実らせ続け、「あなたが言うならば」と入会した青年と学会活動に励み、後継の人材を育てている。

 法華経に明確に断言される通り、妙法の会座に出て「初めて法を聞き随喜する」功徳も、「一価でも随喜して人に語っていく」功徳も無量無辺である。さらに、その法座となる大切な会場を提供してくださる御家族の大功徳も計り知れない。
 座談会に参加して多くの体験談に励まされてきた学会員は、自らも困難と戦い、打ち勝つ「勇気」が出せる──これは、アメリカの仏教研究家ストランド氏の鋭い洞察である。
 氏は「創価学会の座談会を軸とした布教のあり方は、無限に拡大していける」とも論じてくださっている。
 リーダーは一回一回の会合の充実を真剣に祈り、価値ある前進のリズムを作って、出席できない一人一人の激励も、細やかにお願いしたい。

 かのビクトル・ユゴーは訴えた。
 「強くなるためにこそ一つになれ、幸せになるためにこそ団結せよ」
 さあ、異体同心の旗を高らかに、新たな広布の旋風を起こしゆこう!

 麗しき
  尊き同志の
   連帯が
  勝利勝利と
   広布広布と