大白蓮華 2013年(平成25年)2月号(No.758)

大白蓮華 2013年(平成25年)2月号(No.758)

巻頭言 「仏の会座」から和楽の前進を

 創価学会名誉会長   池田大作

 忘れ得ぬ「アフリカの環境の母」マータイ博士は言われていた。
 「私が世界中を訪問する中で、確信を込めていえることは、旅先で幸福な創価学会メンバーにお会いしなかった場所は一つもなかったということです」
 博士は、兄弟姉妹とも思う創価の友と、「平和」と「人類愛」の連帯を広げたいと語ってくださった。

 我らの人間革命と広宣流布の旅路は、春夏秋冬、希望と喜びと勇気にみなぎる和楽の前進である。
 「法華経」の会座に集い合った、ありとあらゆる衆生について、御聖訓にはこう記されている。
 「皆、如来の勅命を受けて、それぞれの住する国土に法華経を弘めると願ったのである」(76ページ、趣意)と。

 縁する一人一人を「一生成仏」の幸福の人生に!
 わが地域を「立正安国」の安穏・繁栄の楽土に!
 この誓願が脈打つ「仏の会座」こそ、学会創立以来の座談会なのである。ゆえに、功徳は無量である。
 座談会あればこそ、皆が仏法を学び、仏の歓喜の命を輝かせて、生まれ変わった息吹で出発できる。
 友の尊き体験談に涙しながら、よし自分も戦おうと、どんな苦難にも立ち向かっていける。
 この世で、最も明るく、最も楽しく、最も仲良く、最も温かな人間の励まし合いの世界が、座談会だ。

 大聖人は、「あひがたき法華経のともにはなれずば我が身・仏になるのみならず・そむきしをやをもみちびきなん」(1092ページ)と仰せである。


座談会
  友の和楽の
    嬉しさは
   勝利の旗か
     幸福城かな


 妙法の善友から離れなければ、自分も、巻属も、皆を幸福勝利へ絶対にリードしていけるのだ。
 あれは昭和34年の9月、愛する中部を伊勢湾台風が襲った。目を覆う惨状にもたじろがず、堅塁の母は、被災した自宅の床にベニヤ板を敷き、苦労して同志を結集し、友を招いて、熱気と感動の座談会を開いた。
「負けとれん! 変毒為薬、異体同心の信心で、すべてをはね返そう! 必ずはね返せる」
 この母の叫びに、皆が奮い立った。彼女の班は、一番星の如く、美事な弘教で、福光の輪を広げた。
 こうした偉大な母たちの心は、今、婦人部のグループ長にも脈々と受け継がれ、皆で語り、皆で学ぶ創価の幸福博士のスクラムと花開いている。

 「ザダンカイ」は世界語となった。新たに誕生した創価文化センターの展示でも、各国各地の座談会の映像に目を瞳る。それは人間共和の縮図である。

 わが師・戸田城聖先生は語られた。
 「座談会に、新しい人をどんどん糾合するのだ!
 その一人から、新しい勝利の前進が始まる。生き生きと功徳の体験を話し合い、信心はすごいと感激し合う。これが生きた宗教の証なんだよ」と。