大白蓮華 2013年(平成25年)7月号(No.763)
勇気で開け! 信念で勝て!
創価学会名誉会長 池田大作
対話は、生命と生命が奏でゆく交響曲である。
活力あふれる前進のリズムも、心通う信頼のハーモニーも、新たな創造の旋律も、対話から生まれる。
北欧デンマークの大教育者ヘニングセン博士は、「相手と全然、意見も違うし、見方も違うし、人格も違う。だからこそ、対話をする意味があるのです」と闊達に語っておられた。
皆、最初の一声には勇気がいる。だが、臆さず声をかければ、そこから新鮮な魂の共鳴が広がる。
仏法の広大無辺の生命観に照らせば、万人に仏性がある。誰もが「十界互具」「一念三千」の当体だ。
それぞれの個性を尊重し合いつつ、幸福へ、平和へ、「立正安国」の対話を繰り広げていくのである。
強き深き信念に生きゆく人は、それだけ大きく悠然と相手を包んで、有意義な語らいを進められる。
「信力の故に受け念力の故に持つ」(1136ページ)
これは、日蓮大聖人が、神奈川の天地で信心を貫く四条金吾に示された「法華文句」の一節である。
信心とは、人間として最極の「信念」なのである。
この信念に立って、我らは、法のため、人のため、社会のため、自らの大確信を語り抜いていくのだ。
度重なる試練に立ち向かう池上兄弟への御聖訓には、「いい切り給へ」「申し切り給へ、すこしも・をそるる心なかれ」(1091ページ)と記されている。
祈りを定め、正義を師子吼してこそ、わが巻属を、生命の幸福勝利の軌道へと引っ張っていけるのだ。
わが人生
断固不動の
信念で
富士の如くに
堂々勝ちゆけ
師匠・戸田城聖先生は、勇気凛々と「もっと大きな闘争はないか!」と叫ばれるのが、常であった。
大闘争の中でこそ、人間革命できる。宿命転換も早い。一生成仏の道も広々と開かれるからだ。
先生は、同志の健闘を労われながら言われた。
「信心を貫けば、絶大なる功徳が厳然と現れる。それは中途半端なものではない。学会には、広宣流布と立正安国という不動の大信念がある。ゆえに、どしどし語れ! 一切の労苦を御本尊は御存知だよ。そう思えば、大勇も湧いてくるではないか」と。
これが、我らの変わらざる学会精神である。
昭和36年9月、愛する関西を第二室戸台風が襲った。大阪事件の公判に出廷の日、私も被災地に駆けつけ、せめてもの励ましを送った。この折、懸命に救援に尽くしていた同志の姿が胸から離れない。
当時も今も、地域のため、悩める友のため、大誠実の対話を続ける一人の母は、微笑み語られている。
「たとえ反発しても、相手の仏性は『ありがとう』と喜んでいるのです。だから、見放したらあかん、よし、とことん話そう! と奮い立ってきました。一人でも多くの人と仏縁を結んで、福運をつけてもらいたい。生涯勇気、生涯感謝で勝ちます!」と。
この偉大な母たちに最敬礼し、私は題目を送る。
「強盛の信心弥弥(いよいよ)悦(よろこ)びをなすべし」(1448ページ)との仰せのままに、いよいよの信心で、悩みも喜びに変え、生命の勝利の交饗曲を轟(とどろ)かせゆこう!
活力あふれる前進のリズムも、心通う信頼のハーモニーも、新たな創造の旋律も、対話から生まれる。
北欧デンマークの大教育者ヘニングセン博士は、「相手と全然、意見も違うし、見方も違うし、人格も違う。だからこそ、対話をする意味があるのです」と闊達に語っておられた。
皆、最初の一声には勇気がいる。だが、臆さず声をかければ、そこから新鮮な魂の共鳴が広がる。
仏法の広大無辺の生命観に照らせば、万人に仏性がある。誰もが「十界互具」「一念三千」の当体だ。
それぞれの個性を尊重し合いつつ、幸福へ、平和へ、「立正安国」の対話を繰り広げていくのである。
強き深き信念に生きゆく人は、それだけ大きく悠然と相手を包んで、有意義な語らいを進められる。
「信力の故に受け念力の故に持つ」(1136ページ)
これは、日蓮大聖人が、神奈川の天地で信心を貫く四条金吾に示された「法華文句」の一節である。
信心とは、人間として最極の「信念」なのである。
この信念に立って、我らは、法のため、人のため、社会のため、自らの大確信を語り抜いていくのだ。
度重なる試練に立ち向かう池上兄弟への御聖訓には、「いい切り給へ」「申し切り給へ、すこしも・をそるる心なかれ」(1091ページ)と記されている。
祈りを定め、正義を師子吼してこそ、わが巻属を、生命の幸福勝利の軌道へと引っ張っていけるのだ。
わが人生
断固不動の
信念で
富士の如くに
堂々勝ちゆけ
師匠・戸田城聖先生は、勇気凛々と「もっと大きな闘争はないか!」と叫ばれるのが、常であった。
大闘争の中でこそ、人間革命できる。宿命転換も早い。一生成仏の道も広々と開かれるからだ。
先生は、同志の健闘を労われながら言われた。
「信心を貫けば、絶大なる功徳が厳然と現れる。それは中途半端なものではない。学会には、広宣流布と立正安国という不動の大信念がある。ゆえに、どしどし語れ! 一切の労苦を御本尊は御存知だよ。そう思えば、大勇も湧いてくるではないか」と。
これが、我らの変わらざる学会精神である。
昭和36年9月、愛する関西を第二室戸台風が襲った。大阪事件の公判に出廷の日、私も被災地に駆けつけ、せめてもの励ましを送った。この折、懸命に救援に尽くしていた同志の姿が胸から離れない。
当時も今も、地域のため、悩める友のため、大誠実の対話を続ける一人の母は、微笑み語られている。
「たとえ反発しても、相手の仏性は『ありがとう』と喜んでいるのです。だから、見放したらあかん、よし、とことん話そう! と奮い立ってきました。一人でも多くの人と仏縁を結んで、福運をつけてもらいたい。生涯勇気、生涯感謝で勝ちます!」と。
この偉大な母たちに最敬礼し、私は題目を送る。
「強盛の信心弥弥(いよいよ)悦(よろこ)びをなすべし」(1448ページ)との仰せのままに、いよいよの信心で、悩みも喜びに変え、生命の勝利の交饗曲を轟(とどろ)かせゆこう!