第10回】  信心の喜びを語れば大功徳  (2014.3.9)

 広宣流布の戦いの中で、人は育つ。皆、よく成長してくれて、本当にうれしい。
 戸田先生は、発展する組織の要諦を教えてくださった。
 第1に「異体同心の団結、麗しい同志愛で進め!」。
 第2に「一人一人が、絶対の確信に立って、私が創価学会という学会精神を漲らせよ!」と。
 責任感から、智慧がわく。多忙な中でも、リーダーは、きめこまやな心配りを忘れてはいけない。
 「ご苦労さまです」「お世話になります」「いつも、ありがとうございます」。同志の奮闘に心から感謝し、健康と無事故を祈って、温かい声をかけていくことだ。よく話を聞き、打つべき手を打っていく、スピードも大事だ。
 どうしたら、皆が、心軽やかに、楽しく、朗らかに前進していけるか。そこにリーダーの使命がある。名指揮を、しっかり頼みます。
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 「仏法の話があるから」と人に勧めて聴かせる。会場で座をつめて座らせてあげる。それだけでも功徳があると法華経に説かれている(随喜功徳品)。いわんや、自分から人のために仏法の話をする功徳は計り知れない。
 信心の喜びを、ありのままに語ればいいのだ。「発心下種」 (妙法を説いて相手が発心した場合)と「聞法下種」(相手が法は聞いたが発心しなかった場合)の功徳は同じである。どうか、伸び伸びと進んでいただきたい。
 御書には、「一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり」(1448㌻)と仰せである。弘教に励む人を讃えることが、喜びを幾重にも広げていく。友の幸福を祈る心に大功徳が薫るのである。