大白蓮華 2014年(平成26年)9月号(No.778)

巻 頭 言
 
我らのブロック長・白ゆり長、万歳!

創価学会名誉会長  池田大作

 最も地味な庶民の中にこそ、皆が模範(もはん)と仰ぐべき人間の英雄がいる。
 勇敢(ゆうかん)にして聡明(そうめい)なる無冠の女性たちの語らいこそが、平和な社会を創造する原動力である。

 これは、オーストラリアの平和学者スチュアートリース博士と私が深く一致した信条だ。
 わが創価学会には、この真実のヒーロー・そしてヒロインが、いずこにも輝き光っている。
 なかんずく、私は、来る日も来る日も、現実社会の真っただ中で、広宣流布の新たな拡大と勝利の道を開いてくださっている、我らのブロック長、白ゆり長、総白ゆり長に、最敬礼して感謝申し上げたい。
 いつもいつも、本当にありがとうございます!

 御聖訓には、「日本国の中に但一人・南無妙法蓮華経と唱えたり、これは須弥山(しゅみせん)の始(はじめ)の一塵(いちじん)大海の始の一露(いちろ)なり、二人・三人・十人・百人・二困・二国・六十六箇国・已(すげ)に島二(しまふたつ)にも及びぬらん、今は膀(ぼう)ぜし人人も唱へ給うらん」(1241ページ)と仰せである。

 日蓮大聖人が御自ら、一人また一人と仏性を呼び覚まされて、開いてくださった広宣流布の大道である。この御本仏の大慈大悲に真っ直ぐ連なって、体当たりで友と語り、蘇生(そせい)させ、手作りで人を育てているのが、ブロックであり、地区である。
 ここにこそ、仏道修行の真髄(しんずい)がある。ここにこそ、
民衆仏法の励ましの世界がある。ここにこそ、未来を照(て)らす人間共同体の最先端のモデルがあるのだ。

 励ましの
   広布の族を
      朗らかに
   久遠の家族の
     同志と愉快に

 大聖人は「法華経を持(たも)つ者は必ず皆仏なり」(1382ページ)、そして「『当(まさ)に起(た)ちて遠く迎えて当(まさ)に仏を敬(うやま)うが如くすべし』の道理なれば仏の如く互に敬うべし」(138ページ)と仰せである。

 今、広宣流布大誓堂に日本全国、全世界から勇み集われる同志を、尊き青年部の役員が、この「当起遠迎当如敬仏(とうきおんごうとうにょきょぅぶつ)」のハ文字の精神でお迎えしてくれている。とともに、いずこの地域でも、日夜、献身のリーダーたちが、この法華経の「最上第一の相伝」たる創価の心で、同志に尽くしてくれているのだ。

 師・戸田城聖先生は、「皆、学会の庭に躍り出た地涌の菩薩だ。今は顔を見せない人も、いざという時は、必ず起ち上がってくるよ!」と言われていた。

 昭和31年7月、私か家庭訪問した関西の母は、班担当員、つまり今の地区婦人部長、また白ゆり長として、姑(しゅうとめ)を看病しながら、幼子を連れて健気に奔走(ほんそう)してくれていた。
 最後まで「地域は、大聖人より託(たく)された宝土(封土)です。人材も仏縁(ぶつえん)も広がらないわけがありません」と激戦の現場に飛び込んで、内外の友の敬愛(けいあい)と感謝に包まれた、見事な大勝利の人生の総仕上げを飾られた。
 これが学会精神である。

 私と妻の心も、一番苦労されているブロック長・白ゆり長のスクラムと、いつも固く結ばれている。
 さあ、皆で第一線ヘ! 大聖人直結のブロックを、地区を、さらに強く豊かに、勝ち栄えさせよう!
 最も偉大な、誇り高き民衆の王者たちと共々に!