【第39回】  新しい力を 新しい勝利を (2014.10.25)

今、全国で、世界の各地で、新入会の友が誕生している。
 人を育てることが、新時代を開くことである。学会精神を伝え、人材を育てるといっても特別な方法があるわけではない。
 戸田先生は言われた。? 「学会の会合は、たとえ1人でも、2人でも、その人を大切にし、その人のために仏法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくことだ。」? たとえ相手が1人でも「よく来ましたね」「ゆっくりお話ししましょう」と声を掛け、悩みや意見に耳を傾ける。それでこそ人は心を開き、立ち上がる。
 日々の触れ合いの中で、一歩一歩、信心を深めていきたい。先輩として、友として、ありのままに話していくのだ。その人をよく知り、幸福を真剣に祈る中で、智慧と慈悲が湧く。最高の励ましを送っていける。
 信心は年数ではない。勇気で決まる。師弟に生きる心の深さで決まる。「熱原の三烈士」の不惜身命の精神を、私は詩にうたい、友に贈ったことがある。
 生死流転《しょうじるてん》の神四郎《じんしろう》
 桜の花に吹く風に
 あれよ広布の鑑《かがみ》よと? その名かんばし熱原の
 烈士の命 誉れあり
 三烈士の入信は法難前年の弘安元年ごろ。いわば「新入会」の偉大なる使命の人であった。
 思えば、戸田先生と友に75万世帯の弘教を成し遂げたのも、新しい人材だった。
 当時は、入会3年以内の友が約8割。新しい力が、新しい歴史を創ったのだ。
 御書には、「師子王の如くなる心を持てる者必ず仏になるべし」(957㌻)と仰せだ。
 勇気の信心あるところ、必ずや地涌の菩薩が踊り出る。ここに広布の方程式がある。
 さあ、共に築こう! 新しい希望を! 新しい勝利を!