​​大白蓮華 巻頭言 2018年 11月号

2018年(平成30年)11月号(No.829)

歓喜の青春は創価にあり

 我らには、紅燃(くれないも)ゆる「求道(きゅうどう)」の青春がある。
 若き釈尊(しゃくそん)は、「生老病死(しょうろうびょうし)」という本源的な苦悩(くのう)の打開(だかい)のために偉大な探求の道を歩み始めた。この仏法の出発の大情熱を、誇りも高く創価の青年は継承(けいしょう)しているのだ。
 我らには、大歓喜の「発見」の青春がある。
  法華経に「衣裏珠(えりじゅ)の譬(たとえ)え」が説かれる。友の貧窮(ひんきゅう)を見かねた親友が、寝ている間に衣(ころも)の裏に最高の宝珠(ほうじゅ)を縫(ぬ)い付けてくれた。それに気づかぬまま、友は流浪(るろう)を続ける。 再会した親友は宝珠のことを教え、友は大歓喜した、と。
  日蓮大聖人は、この譬喩(ひゆ)の深義(しんぎ)を「始(はじ)めて我心本来(わがこころほんらい)の 仏なりと知るを即(すなわ)ち大歓喜と名(なづ)く所謂(いわゆる)南無妙法蓮華経歓喜の中の大歓喜なり」788ページ)と仰せになられた。
 ここにこそ、何ものにも勝(まさ)る喜びの「発見」がある。
 どの青年も、自分自身の中に仏の生命という無上の宝珠を秘(ひ)めている。「この宝珠に目覚(めざ)め給(たま)え!共に磨き、限りなく輝かせようではないか!」と、たゆまず呼び掛け続けてきたのが、創価学会青年部なのである。

 我らには、従藍而青(じゅうらんにしょう)の「挑戦」の青春がある。
 御聖訓には、「法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし」(1505ページ)と示されている。
   従藍而青(藍(あい)よりして而(しか)も青(あお)し)とは、勇気の挑戦に他ならない。常に限界を突破(とっぱ)して、人生と社会に新たな価値を創造しゆく勇敢(ゆうかん)な挑戦(ちょうせん)だ。 忙しく苦労も多いが、計(はか)り知(し)れない充実と向上の「人間革命」の劇が広がる。

 我らには、世界を変える「連帯」の青春がある。
恩師に19歳でお会いして走り抜いてきた山本伸一広宣流布の「誓願(せいがん)」は、創価班や牙城会、男子部大学校、 白蓮グループはじめ、世界中で地涌(じゆ)の菩薩の宝友が受け継いでくれている。この連帯こそ、21世紀の希望なのだ。
 人類史のいかなる青年も仰(あお)ぎ見つめる、幸福と栄光の青春を、いよいよ旭日(きょくじつ)の勢(いきお)いで勝ち飾ってくれ給え!

 青春の 
  人間革命
    光あれ
  試練も使命に
     朗らか王と


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