​​大白蓮華 巻頭言 2019年 3月号
明るく大きく幸の人間外交を!
忘れ得ぬ戸田大学の研鑽(けんさん)の中で、恩師が「大作、仏法は大きいな!」と微笑(ほほえ)み、示された御聖訓がある。
「たすけんがためにこそ申せ、かれ等のあだをなすは・いよいよ不便(ふびん)にこそ候へ、まして一日も我がかたとて心よせなる人人は いかでかをろかなるべき」(1460ページ)
迫害してくる権力者などさえ不憫(ふびん)であり、導(みちび)こうと仏法を語っているのだ。
ましてや一日でも味方(みかた)となり心を寄せてくれた人々を、どうして疎(おろそ)かにしようか、と。
どんな差異も超えて全人類を包み込む大きさと、縁を結んだ民衆一人一人の幸福をどこまでも祈り抜く深さを、御本仏から受け継いでいるのが、創価の世界である。
このお心に連なって、我らはたゆまず「立正安国」の 対話に打って出る。
信念と大情熱の語らいの中で、仏性という最極の善の生命を互いに輝かせ合うことができる。
反発さえも、 「立正安国論」に「咲(え)み止めて」とあるよぅに、笑顔で受けとめながら、幸の仏種を心田(しんでん)に蒔(ま)いていくのである。
ここから、「人間革命」のドラマが幾重(いくえ)にも生まれる。
法華経の妙荘厳王品(みょうしょうごんぽん)は、邪見(じゃけん)に囚(とら)われていた父王が、 妻と二人の子によって正しき信仰に導(みちび)かれる物記である。
ひとたび目覚(めざ)めた父王は大いに歓喜し、一挙に偉大な 力を発揮する。
王宮の幾多の群臣眷属(ぐんしんけんぞく)を、仏のもとへ引き連れ、そして,正義と功徳を拡大していくのだ。
広布の最前線の地区やブロックでも、勇敢(ゆうかん)にして誠実な宝友の挑戦が、新たな,地涌(じゆ)の眷属(けんぞく)を呼び出している。
祈りと真心がを尽くす人間外交で、「一人」への励ましを広げ、幸福と平和の波動を起こしゆこうではないか!
みな宝塔
みなが仏子と
誇らかに
声を惜しまず
励まし勝らゆけ