【第5回】我ら地涌の絆は無敵なり (2019.3.5)

季節の変わり目で天候が不順な中、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の方々の健康と絶対の無事故を強盛に祈る日々である。
友の幸福のため、労苦をいとわず奮闘する創価家族に、御本仏の御照覧はいかばかりであろうか。
先般、草創から不退の信心を貫いてきたフランス婦人部の懐かしい友人たちが来日された。
創価世界女性会館での懇談(こんだん)には、妻も伺ってうれしい再会を果たした(227日)。
「友の喜び友の歎き一つなり」(御書934ページ)
この御聖訓さながら苦楽を分かち合い、「お互いに頑張りましょうね」と励まし合う同志のスクラムほど、尊く美しいものはない。
フランスの宝友は“時代を開く”“歴史を創る”には、一人一人が自分の決めた課題に挑み、今日を勝ち抜くことだと決め、水の流れるごとく行動してきた。
そして欧州・世界の友と心一つに、日本全国の広布の前進勝利を祈り、エールを送ってくれているのだ。
思えば、日蓮大聖人御自身が、「この法門を弘めるので、他の人とは比較にならないほど多くの人に会ってきた」(同1418ページ、通解)と振り返られている。
「人と会う」「友と語る」──我らの立正安国の挑戦は、大聖人直結であり、仏道修行の真髄(しんずい)である。
そこに、仏の勇気も智慧(ちえ)も慈悲(じひ)も涌現(ゆげん)しないわけがない。
立正安国論」には、対話の極意が示されている。
同じ時代を生きる仲間として現実社会の課題を率直に見つめ、相手の意見に誠実に耳を傾ける。
反発にも笑顔で懐深く受け止めつつ、相手の仏性へ信頼を込めて、聡明に信念を語り切っていくのである。
この語らいから生まれる「蘭室(らんしつ)の交(まじ)わり」こそ、地域にも、世界にも、安穏と平和を創り開く力なのだ。
弥生3月は、青年の月だ。
わが女子部の友が誇らかに歌う「華陽の誓い」が誕生して10周年。
「広宣の華」「希望の華」「使命の華」と舞う青春は、喜びの光彩を全世界に広げている。
昨年3月の世界青年部総会を期に、地涌の若人は、いよいよ勢いよく躍り出てきた。
恩師は叫ばれた。
創価の青年のたくましさを吹き込んでこそ、世界の青年層を力強く蘇(よみがえ)らせることができる」
男子部大学校生の拡大も見事だ。創価班、牙城会、白蓮グループの「新時代1期生」の使命は計り知れない。
さらに青年部出身の“ヤング”の活躍が、壮年部でも婦人部でも光っている。
あの「大阪の戦い」は新しい力が不可能を可能にした。今再び広宣の金字塔を築こう。君と我とで! ​