2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」  7月17日 命宝17

「崇峻天皇御書」(三種財宝御書)にある「蔵の財」とは、金銭やモノなどの財産である。また、「身の財」とは、体のことであり、肉体的な健康や、自分の身につけた技能なども、これに入ろう。 そして、「心の財」とは、生命の強さ、輝きであり、人間性の豊か…

小説「新・人間革命」  7月16日 命宝16

山本伸一は、人間性の回復のためには、心の健康、強さが不可欠な事例として、「優しさ」を通して、論じていった。 「『優しさ』は、一見、柔和で温順な、静かな響きをもった言葉として、受け取られていますが、これほど、過酷な行動を要求する言葉もありませ…

青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ 1981(昭和56)年12月10日 聖教新聞掲載

青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ 1981(昭和56)年12月10日 聖教新聞掲載 「なぜ山に登るのか」 「そこに山があるからだ」と かつて ある著名な登山家は言った 我らは今 広宣流布の山である 二十一世紀の山を 登攀せんとしているのだ 我が 青年達よ 妙法正…

【第18回】 不退転の信心  2009-7-2 (下)

勇戦が7月3日の魂 悪を抑えてこそ! 一切の艱難よ、わが身に来い。戸田先生には、指一本たりとも触れさせてなるものか! 私はこの一念で、わが胸中から「大兵」を起こしました。不二の誉れの直弟子として、「しりぞく心」なく、獄中闘争に臨んだのです。 …

【第18回】 不退転の信心  2009-7-2 (上)

勝負は一歩も退くな 「一歩も退くな! 広宣流布の前途を勝ち開け!」 恩師・戸田城聖先生の遺言であります。 信心とは、断じて貫き通しことです。御本尊に祈り抜き、「法華経の兵法」で戦い切っていくならば、勝ち越えられない試練などない。 そこに必ず、無…

小説「新・人間革命」  7月15日 命宝15

四条金吾は、大聖人を慕い、求め、守り抜いた真実の弟子であった。また、人びとの苦悩を救わんと、広宣流布に生き抜いた、真正の勇者であった。 現代の四条金吾ともいうべき勇者たち――それが、ドクター部である。 そのドクター部の、第三回総会が、一九七五…

小説「新・人間革命」  7月14日 命宝14

弘安元年(一二七八年)は、その閏年にあたり、十月が二回あり、後の十月を「閏十月」といった。 日蓮大聖人は、主君の江間氏から「法華経を捨てるという起請文を書け」と迫られた四条金吾に、激励の御手紙とともに、主君に出す彼の陳状(答弁書)も代筆され…

小説「新・人間革命」  7月13日 命宝13

広宣流布の道は、戦いに次ぐ戦いである。熾烈な三障四魔との攻防戦である。油断し、息を抜けば、その瞬間に足をすくわれる。万人の幸福と平和のために、自身の一生成仏のために、前進の歩みを止めてはならない。 所領替えの内命が下った四条金吾に、さらに追…

小説「新・人間革命」  7月11日命宝12

日蓮大聖人は「法華宗の四条金吾......」(御書一一一八ページ)と述べられる前の個所では、「法華経の信心を・とをし給へ・火をきるに・やす(休)みぬれば火をえず」(同一一一七ページ)と持続の信心を強調されている。 火を生み出すためには、間断なく、…

きょうの聖教新聞 2009・7・12

★名字の言 ▼「正義の怒りが炎と燃えた、歴史的な『東京大会』」-8年前の7月12日、池田名誉会長は「随筆」にこう寄せた ▼「炎の東京大会」。烈々たる名称で呼ばれるこの会合は、4万人もの怒れる人の集いであった。開催を訴え、主催したのは、正義の火の…

小説「新・人間革命」  7月10日 命宝11

「開目抄」をいただいた四条金吾は、はるばると山海を越えて、鎌倉から、佐渡の大聖人を訪ねた。込み上げる歓喜に、居ても立ってもいられなかったのだ。 主君に仕える身でありながら、流罪された大聖人を訪ねることは、容易なことではなかったはずである。 …

きょうの聖教新聞  2009・7・11

★名字の言 ▼いよいよ決戦の時ー第2次大戦中、ナチスを打倒するために連合軍が敢行した「ノルマンディー上陸作戦」の直前、英国の少佐が綴った。「こののちこの日のことが話題になるたびに、己を誇りに思うであろう」と(コーネリアス・ライアン『史上最大の…

きょうの聖教新聞  2009・7・10

★名字の言 ▼「一期一会」とは茶道から出た言葉だ。茶道の大家でもあった江戸幕府の大老・井伊直弼は記している。茶会での今日の出会いは、一生に一度のことである。だからこそ、主人は真心をもって交わらなければならないと(「茶湯一会集』)。一生に一度と…

きょうの聖教新聞  2009・7・9

★名字の言 ▼7世紀初め、中国で隋が滅亡し、群雄が割拠。後に唐の2代皇帝となる若き李世民は、指揮官として強敵に立ち向かう。この一戦に勝てば天下の統一は確実ー彼の勝利への執念は、すさまじかった ▼『小説十八史略』で陳舜臣氏は、その様子を次のように…

きょうの聖教新聞  2009・7・8

★名字の言 ▼6月4日、池田華陽会として颯爽と進む女子部に、喜びと感動が広がった。「名誉会長夫妻が創価女子会館を訪問!」-朗報は全国はもとより、世界各国に即座に伝わった ▼「飛び上がらんばかりに女子部と喜び合っています」と語るのは、太平洋に浮か…

きょうの聖教新聞  2009・7・7

★名字の言 ▼中国・春秋時代の名宰相である管仲。その思想を伝える『管子』に「一を植えて十の収穫があるのは木材。一を植えて百の収穫があるのは人材である」とある ▼武力で争う乱世にあっても、名政治家は、人材の力を重んじた。まして、人間主義の連帯を広…

きょうの聖教新聞  2009・7・6

★名字の言 ▼視力障害のある関西の婦人部員が先日、東京を訪れた。一人の友人に仏法の哲学を語るために。広宣流布へ労苦を惜しまぬ尊き姿に最敬礼 ▼婦人は生後、数ヶ月で失明した。しかし、競泳の選手やボランティアなども努める無類の頑張り屋。そんな彼女の…

「歴史の巨人を語る」 【第4回】 近代科学の父 ガリレオ・ガリレイ  2009-7-6

ガリレオ・・ガリレイは、「対話の人」であった。 彼は、生き生きと天空を見上げ、星たちと論じ合った。そしてまた、陽気に街へ飛び出して、人々と話し合った。 友人たちと共に「真理の間をさすらい、論議を重ねながら歩むのは、この上もなく楽しいことだ」…

小説「新・人間革命」  7月9日 命宝10

四条金吾の生き方に一貫しているのは、勇気と誠実であった。 文永九年(一二七二年)、「二月騒動」が起こる。 執権・北条時宗の命によって、京都にいた異母兄の時輔が、謀反を企てたとして、討たれたのである。さらに、それに先立って、時輔に与したとして…

小説「新・人間革命」  7月8日  命宝9

四条中務三郎左衛門尉頼基、すなわち四条金吾が、日蓮大聖人に帰依したのは、青年時代とされている。彼の偉大さは、単に医術に優れていただけでなく、生涯にわたって師匠である大聖人を守り、師弟の道を貫き、広宣流布の大願に生き抜いたことにある。 文永八…

小説「新・人間革命」  7月7日 命宝8

ある時、山本伸一は、ドクター部の代表と懇談した。メンバーの一人から、難病の治療法の研究に、日々、悩みながら取り組んでいるとの報告があった。 「尊いことです。それは菩薩の悩みです。難解極まりない問題だけに、絶望的な気持ちになることもあるでしょ…

小説「新・人間革命」  7月6日 命宝7

医学は、諸刃の剣ともなる。多くの人びとの生命を救いもするが、副作用をはじめ、さまざまな弊害を生みもする。特に、医師をはじめ、医学にかかわる人たちが、誤った生命観に陥れば、医療の大混乱を招くことにもなりかねない。 それだけに、正しい生命観を究…

小説「新・人間革命」  7月4日 命宝6

「黎明医療団」は、その後も、奈良県・川上村や熊本県・波野村(当時)、北海道・厚田村(当時)、沖縄県・国頭村など、各地に赴き、無料健康相談を重ねていった。その数は十年間で、百二十回に達している。 この活動には、学会のドクター部以外の医師たちも…

きょうの聖教新聞  2009・7・5

★名字の言 ▼中日友好協会の黄世明副会長に、話しを聞いたことがある。「どんな困難な時も、初志を貫くことができたのは、人民のためとの思いがあったからです」 ▼周恩来総理や鄧小平氏ら歴代指導者の通訳を務めた黄副会長。がんも2度患った。最初の時は、周…

きょうの聖教新聞  2009・7・4

★名字の言 ▼「学会っ子は北風に向かって戦おう!」。35年前の12月、池田名誉会長は東京・新目黒会館を訪問。居合わせた学生部の友を激励し、「冬の目黒グループ」と命名した ▼その一人が述懐している。「池田先生の指導は『困難に挑み勝ちゆけ!』との万…

きょうの聖教新聞  2009・7・3

★名字の言 ▼実力が拮抗した競り合いを制するには?-「攻めの気持ちを貫いたほうが勝ちます」と柔道の元全日本男子監督・斉藤仁氏は語っている(「第三文明」8月号) ▼2006年の全日本柔道選手権。アテネ五輪で「金」の鈴木桂治選手と、当時19歳の石井…

小説「新・人間革命」  7月3日 命宝5

「黎明医療団」のメンバーは、無料健康相談の会場となった小学校で、すぐに白衣に着替え、手際よく、準備を整えた。 会場には、朝早くから、人びとが詰めかけており、相談開始の午前九時には、既に五十人ほどが待機していた。 訪れた住民は、まず、尿検査を…

小説「新・人間革命」  7月2日 命宝4

山本伸一は、医師のメンバーと会う機会があると、「慈悲の医学の体現者たれ」と励まし続けてきた。 ドクター部では、その伸一の激励に応えるために、自分たちに何ができるのか、協議を重ねた。そして、住民の無料健康相談を行う「黎明医療団」を組織し、医師…

きょうの聖教新聞  2009・7・2

★名字の言 ▼緑のトンネルを抜けると、清冽な水の音が聞こえてくる。降り注ぐ滝の雄姿を眺めながら、青森県の奥入瀬渓流を遡った。その水源は十和田湖だ ▼火山がつくったカルデラ湖。かつて魚のすまない湖といわれた。ここでヒメマスの養殖に挑戦した先人がい…

きょうの聖教新聞  2009・7・1

★名字の言 ▼インドネシアで民族独立の母と敬愛されるカルティニー。池田名誉会長は、彼女の戦いを通して、「女性の勇気こそ、社会を動かし、歴史を変える力」と語った(本部幹部会スピーチ=6月22日付) ▼カルティニが立ち上がるきっかけは、何であったか…