2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
派遣された幹部が、山本伸一の伝言を語るにつれて、伊豆大島の同志の目は潤み始め、その顔は紅潮していった。 「先生は、また、こう言われました。 『伊豆大島に会館を建設したいと思う。 島の同志の方々が希望に燃えて、元気に頑張っていけば、島は必ず復…
一九六五年(昭和四十年)一月十一日には、伊豆大島が大火に見舞われた。 夜遅く、元町の繁華街から出た火は、強風に煽られて、たちまちのうちに広がった。 大島支庁、町役場、図書館、郵便局、電話局をはじめ、商店、住宅など、五百八十余棟が全焼し、焼失…
山本伸一が、台風二十号による種子島、屋久島等の被害状況や、島の学会員の奮闘の様子を聞いたのは、香港の地であった。 彼は、香港から、鹿児島県の幹部と連絡を取り、直ちに被災地へ激励に行くよう依頼するとともに、伝言を託した。 家が壊れるなどして、…