きょうの聖教新聞 2006・12・10

★名字の言

▼今年の「10大ニュース」が話題に上るころである。10ならずとも“私の5大ニュース”として指折り数えてみては、どうだろう。年頭に立てた目標が実現して、その中に含まれていれば、充実した一年であったといえよう

吉田兼好は「徒然草」で“わずかの時間を惜しむ人はいない(無駄にしている)”と指摘している。700年以上も前に生きた歌人の心には、周囲の人々の生き方が、そう映ったのだろう

▼一文はこう続く。「無益の事をなし、無益の事を言い、無益の事を思惟して時を移すのみならず、日を消し、月を亘りて、一生を送る、尤も愚かなり」。人間はつまらないことで時間を浪費し、一生を過ごしてしまう。いつの世にも変わらぬ人生の落とし穴。「日を消し」とは至言だ

▼“時”は誰にも平等に与えられている。が、どう使うかによって、何倍にも「日を活かす」ことができる。「一日で、永遠の価値を生むこともできる。一時間でも、運命を変えてしまう場合もある」とは、古代エジプトの格言だ

▼明年と言っても、すでに始まっている。年末の一日の前進が、明年の勝利を生む。“翌年の計は師走にあり”ともいえようか。さあ、希望に燃え突き進もう!「前進・勝利の年」へ。( 広 )

★明年は「日中国交正常化35周年」
 宗健中日友好協会会長と池田名誉会長  日中交流の新時代へ会談

★わが友に贈る
 人生は劇!
 主役は「自分」
 舞台は「今いる場所」
 名優のごとく
 痛快に勝利の舞を!

★今週のことば
 テンポを早く
 スピードで勝て!
 大誠実で勝て!
 皆の智慧を結集し
 即座の対応を。