きょうの聖教新聞 2007・2・27

★名字の言

▼鹿児島を3年前に訪れ、知覧特攻平和会館を見学した婦人から先日、手紙を頂いた。同館に展示された写真や記録等に接し、幼いころの記憶が甦った、と

▼親しかった従兄弟が特攻隊員だった。戦時中の寒い冬の日、白いマフラー姿の“お兄さん”が彼女の家を訪問。母は、日ごろ食卓に出ない白米を炊いて、ご馳走した。おいしそうに、ほお張る彼に、彼女は「いっぱい食べるね」と言って、母に叱られた。その日が“お別れに日”だった

▼昭和30年3月18日、南洋の空に若き命は散った。一昨年、彼を思い出した婦人は遺影をもらい受けた。追善の題目を送り、平和への祈りを捧げている

▼以前、ジャーナリストの佐藤早苗氏が、特攻兵の身の回りの世話をし、その出撃を見送った女学生たちの思いを本紙に綴っていた。今なお、熱い涙をもって追悼し続ける姿に、「特攻を美化しようが、そんなものは彼女たちにとっては泡のようなものだ」と。散りゆくも、残るも、同世代の青年だった

▼池田名誉会長は「二度と青年を、狡猾な権力者の犠牲にさせてはならない」と誓う。本年は、いわゆる日中戦争の勃発から70年。忘れないことが、語り継ぐことが、未来を生き抜く者の使命だ。( 杏 )

★創立105年 中国の貴州大学が池田名誉会長に『名誉教授』称号
 陳学長一行が来日し創価大学で受賞式
 受賞の辞 「池田先生は中日友好の先駆者 人格と功績に敬慕をこめて」

★わが友に贈る
 共々に開こう
 母の勝利の世紀を!
 高らかに謳おう
 新時代の幸福宣言を!