新時代第1回本部幹部会・東京総会・東京青年部総会 ㊥

◆「素晴らしいな」と慕(した)われてこそ

 一、きょうは、お忙しいところ、芸術部の代表が参加してくださっている。大変にありがとう! (大拍手)

 皆さん、本当に美しく輝いておられる。

 その姿を見れば、「ああ、素晴らしいな」と多くの人が感動し、広布はもっと進むに違いない(大拍手)。

 ともあれ、私たちは皆さんの味方である。最大の支援者である。

 芸術部の友のさらなる活躍を、心からお祈り申し上げたい(大拍手)。

 一、戸田先生は、ある女性に対して、こう指導しておられた。

 「あなたは平凡な女性かもしれないが“大法”を持(たも)っていることは大変なことである。妙法を持(たも)ち、人々に教えながら、広宣流布に生きゆく人生を送っていることは、最高の女性の生き方である」

 男性のリーダーは、健気(けな)に戦ってくださる婦人部、女子部の皆さんを最大に尊敬し、大切にしていただきたい。

 万が一にも下に見たり、横柄(おうへい)な態度で接するようなことがあってはならない。

 学会のリーダーは、こうした人間性や道理を、だれよりも大事にしていただきたい。

◆決死の覚悟で

 一、あるとき、戸田先生は私にこう言われた。

 「君には、本当に苦労をかけた。苦労ばかりかけてしまった。病弱であるのに、死を決意して、私のために戦ってくれた。永久に忘れないよ。君の功績は、大聖人が全部、見通しておられるよ」

 これが学会の師弟である。

 戸田先生の訓練は、それはそれは厳しかった。

 私に対しても、めったに「ご苦労さま」「ありがとう」などとはおっしゃらない。

 大作(だいさく)は戦って当然、勝って当然 ── そういう振る舞いであった。そのかわり、私がどれほどの思いで先生をお守りし、支えているかを細かに知っておられた。

 偉大な先生であった。あれほどの大人物は世界にいないだろう。

 その先生が、ここまで私に感謝してくださったのである。

 私が、どれほど先生にお仕えしたか。妻(つま)が一番よく知っている。妻は牧口先生ともお会いし、まっすぐに信心を貫いてきた。

 師をもつ人生ほど、強く美しいものはない。

◆◆◆ 青年よ 迅速果敢に打って出よ!

◆◆ 団結こそ力 新しい波を

  《戸田先生》広布のために骨身を惜しむな 

◆友のために!

 一、戸田先生は言われた。

 「幹部の責任は、会員を幸福にすることにある。それ以外には、何もない。創価学会の会長は、全会員を幸福にするためにいる」

 威張るために幹部がいるのではない。

 皆を幸福にするために、幹部がいるのだ。

 それを、ただ「やれ、やれ」と言って、皆に命令し、威張る ── そんな人間は、絶対に許してはならない。

 会員の幸福を自分のこと以上に考え、祈って祈って、祈り抜く。「あの人の指導を受けてよかった。幸せになった」といわれるような存在になる。それが本当のリーダーである。

 だれよりも同志のために尽くし抜くのが、学会の会長なのである。

 これが戸田先生の教えである。

 一、きょうは、新たな出発の日である。

 戸田先生は、ある組織の新出発に寄せて、次のように語った。

 「(前任者の)あとを踏襲(とうしゅう)するというだけでなく、みんなの団結で新しいものをつくっていってもらいたい」

 大事なご指導である。

 また、「どうすれば人材になれるか」との青年の質問に対して、先生はこう答えておられた。

 「今は時代が違うから私のように牢屋(ろうや)に入らなくてもいいが、広宣流布のために骨身(ほねみ)を惜しまず戦うことだ」

 戸田先生は信仰のために牢に入られた。今は、その必要はない。大事なことは「骨身を惜しまず」である。最高幹部が「骨身を惜しんで」、皆にやらせるようになったら大変である。

 私は戸田先生のおっしゃる通りに、厳然たる学会をつくりあげた。尊き同志の皆さまとともに、戦い抜いてきた。

 その精神がだんだんと薄らいできたら、学会は危ない。

 将来のために、あえて言い残しておきたい。

 一、戸田先生は、学会出身の議員に対しておっしゃっていた。

 「いかなる立場になろうとも、つつましい生活を忘れるな」

 この指導に反して堕落した人間を許してはならない。

 また、戸田先生は言われていた。

 「だれしも苦労は避けたいものだ。しかし、この世に何も残そうとせず、ただ自分だけで拝み、静かに死後の成仏を願い待つような信心は、大聖人の仏法ではない」

 広宣流布のために、学会とともに、戦おう!〈会場から「ハイ!」と力強い返事が〉

 この「戦う心」に、大聖人の仏法は生きている。大聖人も喜んでくださるのである。