2007年9月12日 聖教新聞 新時代第10回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-2

2007年9月12日 聖教新聞
新時代第10回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-2

教育で勝つ!人材で勝つ!
平和の大城を築け
識者が賞讃 創立40周年「創価学園は世界中の模範」

 世界に貢献する人材をさらに! 
 一、今秋の11月18日、わが創価学園は、創立40周年の大きな佳節を迎える。
 創価学園が、いかに素晴らしい人材を育成しているか──。
 多くの教育関係者や名界の識者から、「日本一の名門校」「世界的な理想の学園」など、数々のおほめの言葉をいただいていることは、うれしい限りである。
 創価学園に来校された世界の来賓は、東京・関西あわせて、じつに64カ国・地域、4500人を数える。
 アメリカの教育哲学の光源である南イリノイ大学カーボンデール校「デューイ研究センター」のヒックマン所長は、東西の学園を訪問され、こう語っておられた。
 「生徒の質問や応答は"一流"でした。この学園は、世界の学校の模範となるでしょう」「デューイがこの学園を見たら、どれほど喜ばれたことか」
 また、ケニア作家協会のインダンガシ会長は、「この世界のなかには多くの学校がありますが、これほど偉大な思想をもつ学園で学べる生徒はいないと申し上げたい」と讃嘆してくださった。
 本当に光栄であり、うれしい声である。
 ロシアの宇宙飛行士のセレブロフ博士は語っておられた。
 「創価学園を訪問して、私は初めて宇宙に飛び立ったときのような感激を覚えました」「こんな素晴らしい生徒は、世界のどこにもいません」
 きょうは、学園出身の万はいらっしゃるだろうか?〈会場から「ハイ!」と多くの返事が〉
 これが、皆さん方の母校への世界からの評価である。
 私が対談した、アメリカ実践哲学協会のマリノフ会長も、学園生との出会いを、こう振り返っておられる。
 「情熱を感じました。精神を感じました。希望を感じました。高い水準を感じました。"この人たちだ。この人たちになら世界の運命をまかせられる"本当にそう思ったのです」
 私は、創立者として、学園から世界に貢献する人材を育成していくのだという強い決意をもって、
全力を注いできた。
 「教育」こそ、私の最後の事業であるからだ。
 教職員の皆さんも、本当によく頑張ってくださっている。
 しかし、「勝って兜の緒を締めよ」である。
 こうした期待の声に、いっそう応えられるよう、「人間教育の世紀」の模範の学府の建設へ、これからもー段と力を入れてまいりたい。
 〈ブラジル哲学アカデミーのモデルノ総裁は、関西創価学園を訪れ、こう述べている。
 「出発点が大事です。学園が人材を輩出し続けているのは、創立者が偉大であるからです。池田会長の人間的な深い愛情があるから、偉大な人物が出るのです!」〉

 卒業生の活躍 
 「わが学園は、卒業生も東西あわせて2万4000人に及び、日本中、世界中で、活躍を繰り広げている。ここで、その一端を紹介したい。
 まず、博士号取得者は228人。
 小学・中学・高校の教員は1100人を超え、多くの校長も誕生している。
 医師は260人以上。
 司法試験合格者は95人。
 公認会計士は110人である。
 〈国会議員は11人。この点について、東京の創価高校が慶応・麻布と並ぶ“御三家”としても紹介され、学園出身の大臣も誕生した〉
 皆、本当に優秀だ。
 また、アメリ創価大学(SUA)初代学長の羽吹好史君、創価大学理事長の田代康則君は創価高校の1期生である。
 創価学会の理事長となった正木正明君は3期生であり、ドクター部長の酒井英樹君は2期生である。
 きょう、出席されている、海外のリーダーのなかにも、学園出身者の姿が見られる。本当にうれしい!(大拍手)
 一、創価学園の創立は、牧口先生、戸田先生の悲願であった。
 私は、毎年、学園の創立記念日の「11・18」を迎えるたびに、両先生に、大発展の様子を報告してきた。
 この学園が原点となって、創価大学、そしてアメリ創価大学、さらに海外の創価幼稚園なども、発展してきている。
 アメリカ創大を卒業した学園生は、世界第一級の大学院にも雄飛している。〈米ハーバード大学、エール大学、英オックスフォード大学、ケンブリッジ大学など〉
 わが創価は、教育で勝った! 人材で勝った! これからも、世界平和のために「人材の大城」を永遠に栄えさせていきたい。
 学園の教職員の皆さん、どうか、よろしく頼みます!(大拍手)

 生命尊厳の大哲学を! 
 一、今年は、戸田先生の「原水爆禁止宣言」から50周年である。〈1957年9月8日、横浜・三ッ沢の競技場で発表〉
 今、この宣言の精神を、一段と世界へ広めていくため、記念の平和行事が世界各地で行われている。
 すでに、ニュージーランドの国会議事堂やマレーシアでは、核兵器の廃絶を目指した展示会が、SGIが中心となって開催された。
 さらに8日を中心に、次のような行事が行われる。
 まず、ニューヨークでは、市民平和フォーラムとともに、SGIが制作した新展示である「核兵器廃絶への挑戦と人間精神の変革」展が開かれる。
 これらの会場となるクーパー・ユニオン大学は、あのリンカーン大統領が、奴隷制を糾弾する演説を行った、歴史的な場所である(大拍手)。
 また、サンフランシスコでは、戸田記念国際平和研究所が核時代平和財団とともに「核兵器廃絶への挑戦」をテーマに国際会議を開催。
 「原水爆禁止宣言」の原点の天地・神奈川では、世界55カ国・地域の若き創価のリーダーが集っての「SGI世界青年乎和会議」である。
 神奈川の同志の皆さん! 大勝利、おめでとう!(大拍手)
 東京では、日本の婦人部が「母と子のための平和の文化フォーラム」。来賓として、歌手のアグネス・チャンさんも参加される。
 創価大学では記念のシンポジウム、そして広島では「総広島青年都大会」が行われる。
 世界中へ、生命尊厳の大哲学を広げてまいりたい(大拍手)。

 希望の大陸 
 一、きょうは、「希望の大陸」アフリカからも、若き尊きリーダーが参加されている。
 よくおいでくださった。ありがとう! うれしいです!(大拍手)
 私は、多くのアフリカの指導者の方々と、深い交友を結んできた。
 そのお一人であるタンザニア連合共和国のムカパ大統領(当時)は、聖教新聞本社で、こうスピーチしてくださった。〈1998年12月〉
 「池田博士は、1960年10月に、他の多くの人に先駆けて、アフリカの発展を展望されました」
 「当時、その信念を批判する人もいましたが、今まさに、アフリカの行く手には光が見えてきました!」
 そして、こうも語ってくださった。
 「今こそ世界は、もっと多くの"池田大作氏"を必要としていると信じます」
 光栄にも、世界のリーダーが、幾多の「池田大作」青年よ、出でよ!と期待してくださっている。
 私個人のことであり、大変に恐縮であるが、アフリカの皆さんに敬意をこめ、そして、わが愛する青年部の諸君に期待をこめて、紹介させていただいた(大拍手)。
 〈ムカパ大統領は、こうも語っている。
 「池田博士は、正義と真理のために戦っておられる。その真理は月のごとく輝いています。真理は最後には悪に打ち勝ち、人々を結び付け、自由にするのです」〉

 一人立つ人に信頼は集まる 
 一、私は、世界中の国家指導者と、友誼の語らいを広げてきた。
 フィリピンでは、ラモス元大統領と、これまで5度にわたり会見してきた。
 元大統領は、次のように語っておられた。
 「私たちは民主社会に生きています。
 この民主社会においては、大統領、総理大臣そして国王や女王などの重要な立場の人よりも、もっと重要な立場の人がいます。
 それは一般民衆です。
 民主国家ですから主権は一市民にあるのです」
 また、世界的な政治リーダーであるゴルバチョフソ連大統領とは、9度会見してきた。いずれも、忘れ得ぬ出会いである。
 〈ラモス元大統領は、こうも語っている。
 「池田博士は、精力的な行動者であり、フィリピンの友人であり、『世界平和のチャンピオン』であられます」
 「池田博士という"模範"によって、多くの人々が心を動かされ、博士の"模範"に続きゆくことを、私たちは期待しようではありませんか!」
 また、ゴルバチョフ元大統領は、次のように語っている。
 「池田会長との出会いは、一回一回が"驚き"です。会長の情熱に、その生き方に、本当に感銘します。
 このような人物と友情を結ぶことができた運命に私は感謝したい」
 「私も人の評価がどうであろうが、かまいません。それよりも、池田会長とともに仕事をすることができれば、それでいいと思っています」
 「お会いするたびに、会長の心の深さと言葉の高みに感動するのです」〉
 イギリスのサッチャー首相とは、2度お会いした。
 首相は述べておられる。
 「お高く止まっている(倣慢に人を見下した態度をとる=編集部注)人は、他を排除します。そのような態度は政治の場で、有効ではありません。なぜなら、政治というものは、よりよい生活ができるように、人びとを手助けすることにあると思うからです」(ケネス・ハリス著、大空博訳『マーガレット・サッチャー読売新聞社

新時代第10回本部幹部会での名誉会長のスピーチ-3に続く