きょうの聖教新聞  2008・2・11

★名字の言

▼冬登山から帰ってきた人に聞いた。真っ青な空。純白の雪面。風の音だけの世界・・・寒さで口を閉ざしていた分、冬山は人を饒舌にする

桂冠詩人ペトラルカは「登山の父」とも呼ばれる。1336年、「プロヴァンスの巨人」と言われた標高1909メートルのヴァントゥ山に登山。頂上に立つた4月20日は「登山の生まれた日」になった。『新曲』のダンテもまた、最初の冬山登山者として歴史に名を残す

▼初代牧口会長は北海道尋常師範学校の教師時代、学生とともに登山をした。「山と人生」との講演では、青年に登山を勧め、「山には、人の心を啓発する働きがあるのだ」と語っている。屹立する山に、学べることは少なくない

山本周五郎の『ながい坂』。出世を焦る武士の子に、師が山登りに例えて諭す場面がある。「一足跳びにあがるよりも、一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、いろいろな風物を見ることができるし、それよりも一歩、一歩を確かめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ」

▼私たちが登る広布の山。人類未踏の道程ゆえ苦難もある。が、たとえわずかな前進も、頂への確かな一歩だ。人生の山坂を越える勇気・智慧・福運が備わることは間違いない。( 綴 )

★池田SGI会長の教育貢献に台湾の3大学から感謝状
 2月11日 戸田第2代会長の生誕108周年
 教育への慈愛、大局観を賞賛

★わが友に贈る
 個人会場は広布の宝城。
 提供者の方々に
 心からの感謝を!
 時間厳守や節電など
 こまやかな配慮を!

★今週のことば
 座談会へ青年を!
 座談会へ友人を!
 世界一の対話運動だ。
 皆で明るく賑やかに!
 勇気と希望の拡大を!