きょうの聖教新聞  2008・2・13

★名字の言

▼舞い上がる地吹雪にあらがい、中学生が雪道を踏みしめ、歩いてくる。目的地の“小学校”に着くと、マントの中から小学生がひょっこり現れた。日本海沿いの山形県庄内地域では昔、上級生が下級生をマンとに包み込み、学校に送り届ける慣習があったという

▼彼らが、容赦ない風雪から守ったものは、“自分も大きくなったら、下級生を送るんだ”と誓った、あの日の約束。苛酷な環境に耐え忍んでこそ、強い心がはぐくまれるのなら、ふるさとは、その偉大な“育ての親”といえよう

▼東北の壮年と懇談した。祖父と父が開墾した山村に生まれ育った。厳しい自然と不便な生活に、皆、山を下りたが、その壮年一家だけは残った。ある日、火事で自宅が全焼。親類は、これを機に、便利な都会生活を勧めたが、断った

▼「大変だからこそ、強く生きられるー私がつかんだ信心の確信です」。その後、戻ってくる人も出てきた。「深い志」のすごさを感じた

▼庄内海岸に続く砂防林を歩く。木々は斜めにそろっていた。烈風と戦いながら、なお、幹を伸ばし、枝を広げるたくましさ。そこに、本来、見えないはずの、試練に耐える強靭な根を見た思いがした。( 城)

★女子部 全国で御書池田大学校

★わが友に贈る
 「日蓮さきがけしたり」
 後継の若き友よ
 偉大な先駆者に続け!
 広布の最前線で
 座談の花を咲かせよ!