きょうの聖教新聞  2008・9・26

★名字の言

▼きのう25日、国際保護鳥のトキ10羽が、「試験放鳥」の形で、新潟県佐渡の大空に舞った。実に、27年ぶりの出来事である

▼美しいうす赤色の羽を持つトキ。コウノトリの仲間で、ドジョウやタニシ、サワガニ、バッタなどを食べる。エサは田んぼや草原で探すため、水田の生息環境を守るほとが放鳥を支える前提となる

▼トキを守るには、農薬使用を限界まで抑え、冬でも田んぼの水を張るなど、農作業の労苦は何倍にも増える。しかも、佐渡のコメは、本土に運んで売ろうとすると、輸送経費がかかる。農薬を抑えて、もし品質が落ちると、消費者が離れていってしまうのではないか、との不安もあった

▼放鳥に至るまでは関係者の努力とともに、周辺の、農家の人々の人知れぬ労苦もあったのだ。しかし地域の農家が、あぜの草刈に努めて害虫を防ぎ、肥料の量を工夫して食味も向上。“トキ米”の地域ブランドをつくることにも成功した

▼地域を愛し、生命をはぐくむ心と、目的へ向かってひたむきに走る行動が、地域を発展させる。不利な条件を逆手に取って、それをバネに地域の活性化につなげていく。秋空のもと、黄金の穂波を楽しむように舞い飛ぶトキの姿の向こうに、その秘訣を見た思いがする。( 由 )

ケニア作家協会が顕彰 
 「池田大作とアフリカからの平和の声』出版記念式典で授与
 池田SGI会長に平和賞
 香峯子夫人に世界平和のための女性賞

★わが友に贈る
 「一文一句なりとも
 かたらせ給うべし」
 語った分だけ
 新しい前進が!
 断固と正義の声を!