きょうの聖教新聞  2008・9・29

★名字の言

▼山の文学者・深田久弥氏は、人に人格があるように、山には“山格”があるという

▼氏の著書『日本百名山』を批評家の小林秀雄氏は、こう評した。山を人間なみに扱えるようになるには、どれほどたくさんの山々と、実地に付き合わなくてはならなかったか。「(氏の)文章の秀逸は、そこからきている。私に山の美しさを教えたのは著者であった」(『小林秀雄全作品25』)と

▼遠くから眺めるだけでも、確かに山は美しい。しかし、山の本当の魅力は、登る人が知る。山道に咲く草花や景色を眺め、時には山の怖さも味わう。そして、登りきった時の喜びを知っているからだ

▼人生の険難は、よく山にたとえられる。それは、苦難は決して行き止まりなのではなく、出あうたびに乗り越えて、何かを得るものとの意味をもつのでなかろうか

▼池田名誉会長は語る。「目の前の山を登ることだ。山に登れば、ともかく足は鍛えられる。鍛えられた分、次のもっと大きな山に挑戦できる。この繰り返しである。そして、登った山頂から、もっと広い人生が見えてくる」と

▼山登りのこつは、早歩きではなく、淡々と登り続けることだという。苦労をしても歩み続ける人からは、苦難の山に挑む人間の強さと美しさを学べる。( 申 )

★東京都合唱コンクール
 音楽隊 創価大学が金賞 しなの合唱団2年連続3度目の全国大会へ

★わが友に贈る
 連絡・報告は
 前進の生命線。
 徹して正確に!
 そして速やかに
 次の一手を!

★今週のことば
 「強敵を伏して
 始めて力士をしる」
 朗らかな「勇気」で
 朗らかな「前進」を!
 朗らかな「勝利」を!