きょうの聖教新聞  2008・11・3

★名字の言

古代ローマの公衆浴場には、素晴らしい美術品が数多く飾ってあった。あるとき、皇帝が、気に入った彫像を皇宮に移動させた。“どうせ庶民には、この傑作は理解できないだろう”-と

▼すると、どうだろう?入浴客の猛抗議が殺到。元の場所に戻さざるを得なくなったという。美術品と日常生活が深く結びついているイタリアらしいエピソードだ。作家の塩野七生さんが『ローマ人の物語』で紹介していた

▼芸術は「単なる装飾品」でもなければ「金持ちの贅沢品」でもない。万人に開かれたものでなければならない。そもそも美術館の誕生自体、特権階級の独占物であった美術品を、革命を起こしまで万人が楽しめるようにした、民主主義闘争の賜物である

▼25年前のきょう「文化の日」、東京富士美術館が八王子に開館した。これまで23カ国・地域の28都市と交流。世界の美を紹介する海外文化交流は40回に及ぶ。その活動は「『文化の交流で世界を結ぶ』という“筋の通った展覧会活動”」(国立西洋美術館元館長の前川誠郎氏)と高く評価される

▼美しい花に国境がないように、文化の交流に国境はない。人と人を結び、友情を大きく広げる。私たちは、人と人を結ぶ「最高の文化人」と輝いていきたい。 ( 川 )


創価文化の若き旗手 音楽隊 鼓笛隊
 2団体が全国大会へ  マーチングバンド バトントワーリング

★わが友に贈る
 わが後輩を
 自分以上の人材に!
 これが創価の伝統。
 乱世を勝ち抜く
 不滅の人材城を築け!

★今週のことば
 「異体同心ならば
 万事を成ず」
 広宣流布の心で
 歩調を合わせよ!
 創立の月を快進撃だ。