2009年2月20日付 聖教新聞 長編詩 わが勇気ある永遠の同志に贈る-1 山本 伸一

2009年2月20日付 聖教新聞
長編詩 わが勇気ある永遠の同志に贈る-1 山本 伸一

青春は前進だ!
人生は勝利だ!

君よ
青春は前進だ!
前に進むのだ。
前進するのだ。
汝自身を鍛えながら
強い人間になることだ。

君よ
人生は勝利だ!
正義は
勝たねば正義ではない。

負ける人生は情けない。
そんな
意気地なしの人生を
諸天は護らない。
「仏法と申すは
 勝負をさきとし」と
仏が明言しておられる。

おお
今朝から
大雨が
嵐が
やってきている。

君よ
若き勇気の魂で
迎え撃つのだ!

君よ
見たまえ!
嵐を勝ち越えた
今日の
雲一つなき
大晴天の天空を!

君よ
見たまえ!
何ものをも
勝ち抜いた
偉大な人間の
魂の光を!
おお
今日は
晴天だ。
朝日の光が
眩しい。

君よ
晴天の心で
今日も勝つのだ!

どんよりした
薄曇の魂など
断じて
あってはならない。

十九世紀イギリスの作家
ブロンテ三姉妹の一人
エミリーは詠った。
「太陽が昇れば
 あの霧も晴れるだろう
 そしてこの魂も
 悲しみを忘れるだろう」

妙法蓮華経
宇宙の大法則である。
生命の大法則である。

御義口伝には仰せだ。
「我等が
 頭は妙なり
 喉は法なり
 胸は連なり
 胎は華なり
 足は経なり
 此の五尺の身
 妙法蓮華経の五字なり」

わが生命
それ自体が
妙法蓮華経の当体として
尊極に輝きわたるのだ。
人生は
幸福になるためにあるのだ。
それには
不幸に
戦い勝っていかねばならない。

教育も
政治も
経済も
科学も
すべて
人間の幸福を
目的にしているはずだ。

その根本の目的を
見失って
慢心となり
無責任となり
自分勝手に
威張りゆく姿よ!

なんで
そこから
真実の後輩が
生まれ育ちゆこうか!

私が青年時代から
愛読してきた
ドイツの大文豪
ゲーテは断言した。

「人を生かしてこそ
 自分も生きる」
「打ちこわすことではなく、
 人類にうつくしい希望を
 あたえるような
 何ものかをつくること。
 これが一ばん肝要である」

戦いだ!
人の幸福を思う
信念を創ることは
最も大切な教育だ。
この思想は
今でも私の心に
息づいている。

そのためには
まず自らが
あらゆる不幸を
忍耐で乗り越えて
揺るぎない勝利の自分を
創り上げていくことだ。

「頂上を制覇する者は
 粘り強く歩む者である」とは
中央アジア
カザフ民族に伝わる
英知の言葉である。

君よ
今日も
生き抜くのだ!
断じて負けるな!
あきらめは
敗者の情けない
上滑りの生き方だ。

御聖訓には
「苦をば苦とさとり
 楽をば楽とひらき」と
説かれている。

苦しい時は
苦しみを喜びとして
それに立ち向かうのだ。
その不屈の流転が
勝利の人生だ。

偉大なる
私の師匠・戸田城聖先生は
よくお話しになった。
「現代は五濁悪世である。
 ゆえに
 悩みがないわけがない。
 対話においても
 相手の悩みの中心に触れ
 相手が求めるものに
 応えていくのだ」

勇気の対話を!
信念の対話を!
確信の対話を!
声を惜しまず
賢く朗らかに
広げゆくことだ。

ドイツの哲学者
カントは喝破した。
「嘘つきは
 臆病な人間である」
「勇気ある人は
 真実を愛する」

真実ほど
強いものはない。
真実ほど
誇り高いものはない。

フランスの思想家
ボルテールも叫んだ。
「沈黙は
 恥ずべきことです」
「私は真実を述べ、
 述べつづけるでしょう」
「真実を述べるという喜びが
 私のすべてだったのです」

前進しゆく魂の
持ち主である
自分を鍛えよ!
さらに さらに
わが魂を鍛えよ!

それが
真実だ!
宗教だ!
哲学だ!
教育だ!
芸術だ!

フランスの
印象派の大画家
クロード・モネ
胸を張って語った。
「僕は
 不可能なことに
 取り組んでいる」

可能なことは
誰にでもできる。
不可能に
青年が挑みゆくからこそ
壁を破れるのだ。
これが
人類の創造の歴史である。

どうすれば
この一瞬の美を
この妙なる光を
表現できるのか?
モネは
猛烈な勉強と精進を重ねた。

遣を開くには
徹する以外にない。
一心不乱に
突き進む以外にない。
今ある境地に止まらず
前へ前へと
新たなる挑戦を
始める以外にないのだ。

勇敢に前進する魂は
数多の非難にも
打ち砕かれることはない。
いな攻撃があればあるほど
いやまして闘志を
燃え上がらせるのだ。

モネは
わが友の名誉のためにも
敢然と戦った。
不遇のなか
亡くなった同志の
正当な評価を
勝ち取るために奔走した。
それゆえに
圧迫を受けようとも
モネは奮然と言い放った。
「あとは最後まで
 徹底的に戦うだけです」
麗しき友情の名画である。

良き友を持った
青春に停滞はない。
真の友と励まし合う
人生に敗北はない。

フランスの名宰相
クレマンソーは
モネの若き日からの
親友であった。
晩年 失明の不安のなか
創作に取り組むモネを
彼は支え力づけた。

「これまであなたは、
 成功の危機と
 自信喪失を
 何度も経験して来ました。
 それはあなたの
 勝利の条件でさえあります」
「あなたは
 モネではないですか」

長編詩 わが勇気ある永遠の同志に贈る-2に続く


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