きょうの聖教新聞  2009・10・14

★名字の言

キンモクセイの季節。道ばたで、ふと感じる甘い香りが心地よい。モクセイは別名「九里香」とも。その名の通り、秋風に乗って香りは遠く広がっていく

▼どんなに香りの良い花があっても、「花の香りは風に逆らっては進んで行かない」。釈尊はこう語る。「しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る」と(中村元訳『真理のことば 感興のことば』)。優れた人格の人は、嫉妬や非難の逆風が吹こうとも、豊かな人間性を伝えてゆくことができるということだろう

法華経では巨大な宝塔が大地から出現する際、四つの面から芳香を放ったと説かれる。宝塔は、仏の生命の象徴。四つの面は「生老病死」を、四方に放たれた香りは「常楽我浄」、すなわち、仏の四つの徳を示している

▼誰人も避けられない「生老病死」。その苦悩も、妙法を唱え抜けば、わが生命を飾る「王者の芳香」へと変えてゆける。「常楽我浄」へと変わる。「自分が強くなるために必要な悩みだった」と勝利の体験を語る同志の笑顔が、何よりの証明だ

▼自身の人格を磨きつつ、身近な友へと「人間性」の芳香を広げゆく、豊かな対話の花を咲かせたい。キンモクセイの香りの風に乗って。 ( 孫 )

合唱コンクール方面大会で金賞!
 関西男性合唱団が全国大会へ
 2年連続6度目「負けじ魂」で勝利

★わが友に贈る
 「時間革命」を!
 祈りを込めた
 賢明な行動は
 短時間でも
 10倍の価値を生む。