きょうの聖教新聞  2009・11・11

★名字の言

松尾芭蕉が奥州(東北)などを巡って著した『奥の細道』。この旅から今年で320年になる。旅を終えた芭蕉が晩年、唱導した作風は、「重み」に対して「軽み」と呼ばれるものだった

出光美術館学芸員の別府節子氏は紹介している。当時の江戸では、俳句の師に点付けを請い、その点数で勝敗を競う点取り俳諧が横行。奇抜な言葉、作為的な趣向、観念的な表現・・・。芭蕉は、こうした句作を嫌い、日常生活の中に素材を探した。「平明な表現の中に高い境地を表す」作風を追求した

▼目線を、どこに置くのか。限られた人にのみ通用する表現では、時を超えた共感は得られない。「漢文」に格調がるとされていた鎌倉時代日蓮大聖人は、庶民の門下にも分かるよう、あえて「かな文字」で書かれた御書を多く残された

▼先日、お会いした多宝会の婦人。今月末に実施される教学試験に挑む。「小学校も満足に行けず、読み書きが苦手で」と照れくさそうに。「でも、御書を研鑽して思ったんです。私のような庶民が学び、立ち上がることを、大聖人は望まれていたはずだって」

▼仏法は、万人に開かれた世界宗教である。民衆が生き生きと幸福に輝くためにある。さあ、きょうも「友のもとへ!」と歩みゆこう。( 之 )

★中国 安徽理工大学が決定 池田名誉会長を名誉教授に
 決定通知書 世界の平和と友好に偉業 「中日の架け橋」の努力に感動

★タイ文化省がタイ創価学会を顕彰
 「文化の擁護と発展に貢献」

★わが友に贈る
 さあ創立80周年へ
 希望の大行進を!
 我らは題目の勢いで
 勝っていくのだ!
 祈りこそ根本の力だ